役員報酬

役員報酬の目的

役員の報酬などは、以下の目的に沿って水準及び制度などが決定されます。

  • 競争優位の構築・向上のための多様で優秀な人財の獲得・保持
  • 持続的な企業価値向上への重点的な取り組みの促進
  • 株主との利害の共有

役員報酬の構成及び構成比率

社外取締役を除く取締役及び執行役員の報酬は、基本報酬、短期インセンティブ報酬、長期インセンティブ報酬より構成されます。社外取締役及び監査役は基本報酬のみ支給します。
「K27」で掲げた「グローバル・シャープトップ」事業の擁立に向けた高い目標達成に向け、より果敢なリスクテイクを後押しするための報酬バランスを実現しています。

報酬構成及び比率

代表取締役社長の報酬比率を示した図です。報酬は、固定報酬である基本報酬、変動報酬である短期インセンティブと長期インセンティブから構成されます。それらの構成比率は1対1対1です。変動報酬は業績等により増減します。

代表取締役社長以外の社内取締役、執行役員の報酬比率を示した図です。報酬は、固定報酬である基本報酬、変動報酬である短期インセンティブと長期インセンティブから構成されます。それらの比率は基本報酬が1に対して、短期インセンティブは0.3から0.7、長期インセンティブも0.3から0.7です。変動報酬の比率は役位によって異なり、変動報酬は業績等により増減します。

  • 取締役及び執行役員並びに監査役の報酬水準については、毎年、外部調査機関による役員報酬調査データにて、当社と規模や業種・業態の類似する大手製造業や経営戦略の方向性、事業形態が近しい企業の水準を確認した上で、決定しています。

役員報酬の制度概要

短期インセンティブ報酬は、単年度の目標に対する達成度に応じて支給される賞与です。
評価指標はEVA、連結売上高・利益、個人別評価結果で構成されており、0~200%で変動します。長期インセンティブ報酬(業績連動型株式報酬)は、さらなる企業価値向上をめざし、株式などを交付するしくみです。中期経営計画の対象期間及び目標と連動し、0~200%で交付する変動部分と、毎年一定数の株式などを交付する固定部分で構成されています。目標達成への動機付けと評価の透明性をさらに高めるため、これからも改善を重ねていきます。

代表取締役社長執行役員を例として、報酬制度概要を示した図です。短期インセンティブ報酬は、EVA連動部分35%、売上・利益連動部分35%、個人評価連動部分30%より構成されます。 長期インセンティブ報酬は、変動部分70%、固定部分30%より構成されます。変動部分70%は成長力評価、ESG力評価、経営力評価から構成されます。成長力評価の割合は28%でEVA、売上・利益等の成長度を評価します。ESG評価の割合は28%で、そのうち17.5%はKLP重点目標達成度とし、脱炭素、ごみゼロ、女性管理職比率、重大なコンプライアンス違反件数を評価します。10.5%は主要ESG調査機関による評価結果を反映します。経営力評価の割合は14%で、そのうち7%はTOPIXやベンチマーク企業との比較でTSRを評価します。7%は社員エンゲージメント調査結果を反映します。

  • 各インセンティブ報酬の制度並びに会社業績等評価は、社外取締役が過半を占める取締役・執行役員報酬諮問委員会での審議を経て、取締役会にて決定しています。
  • 短期インセンティブ報酬の個人評価は、社長評価は社外取締役が実施し、その他取締役の評価は取締役・執行役員報酬諮問委員会メンバーの合議にて決定しています。

2024年度の役員報酬額

区分 員数(名) 報酬等の
総額
(百万円)
報酬等の種類別の額(百万円)
基本報酬 短期インセンティブ報酬
(業績連動型賞与)
長期インセンティブ報酬
(業績連動型株式報酬)
変動部分 固定部分
取締役
(うち社外取締役)
11(6) 821(80) 402(80) 207(-) 149(-) 63(-)
監査役
(うち社外監査役)
6(4) 127(50) 127(50) -(-) -(-) -(-)
合計
(うち社外役員)
17(10) 948(130) 529(130) 207(-) 149(-) 63(-)
  • * 1 上記の員数には、2024年3月22日開催の第118期定時株主総会終結の時をもって退任した社内取締役1名、社外取締役2名及び社外監査役1名が含まれております。
  • * 2 長期インセンティブ報酬(業績連動型株式報酬)のうち、変動部分については、当社の中期経営計画「K27」の対象となる2024年から2027年までの4事業年度の最終年度終了時に確定しますので、変動部分は、当事業年度の繰入計上額となります。
  • * 3 報酬等の限度額は、次のとおりです。
    (1)取締役の金銭報酬等の限度額
    年額630百万円(2007年6月28日開催の第101期定時株主総会決議)であり、当該株主総会終結時の取締役の員数は15名(うち社外取締役は2名)です。当該限度額は社外取締役分の年額100百万円(2016年3月25日開催の第110期定時株主総会決議)が含まれており、従業員兼務取締役の従業員分の給与等は含みません。なお、当該株主総会終結時の取締役の員数は7名(うち社外取締役は3名)です。2024年3月22日開催の第118期定時株主総会決議により、上記の取締役の金銭報酬等の限度額とは別枠で、当社取締役(社外取締役を除く)及び執行役員を対象とした業績連動型株式報酬制度を導入しております。本制度は、当社が掲げる中期経営計画の対象となる事業年度(当初対象期間を2024年から2027年12月31日で終了する事業年度までの4事業年度)に対して、上限額を4,640百万円として信託金を拠出し、当社株式が信託を通じて取得され、成長力評価指標(事業全体の売上高・利益及びEVA等の成長度等)、ESG力評価指標(外部指標による評価や社内指標の実現状況等)、経営力評価指標(TSR(株主総利回り)及び当社従業員による経営活動に対する評価等)から構成される評価指標に応じて、当該信託を通じて当社株式等の交付等を行う株式報酬制度です。なお、当該株主総会終結時の当社取締役(社外取締役を除く)の員数は4名となります。
    (2)監査役の報酬等の限度額
    年額180百万円(2024年3月22日開催の第118期定時株主総会決議)であり、当該株主総会終結時の監査役の員数は5名(うち社外監査役は3名)です。
  • * 4 社外役員の報酬等の総額のほか、社外役員が子会社等から受けた報酬等の総額
    社外監査役1名が当社子会社である花王グループカスタマーマーケティング株式会社の監査役として受けた報酬は、4百万円です。

2024年度の役員ごとの報酬額

氏名
(役員区分)
報酬等の総額
(百万円)
会社区分 報酬等の種類別の額(百万円)
基本報酬 短期インセンティブ報酬
(業績連動型賞与)
長期インセンティブ報酬
(業績連動型株式報酬)
変動部分 固定部分
長谷部 佳宏
(取締役)
297 提出会社 87 112 69 29
根来 昌一
(取締役)
128 提出会社 49 43 25 11
西口 徹
(取締役)
127 提出会社 48 43 25 11
デイブ・マンツ
(取締役)
164 提出会社 112 9 30 13
  • * 1 長期インセンティブ報酬(業績連動型株式報酬)のうち、変動部分については、当社の中期経営計画「K27」の対象となる2024年から2027年までの4事業年度の最終年度終了時に確定しますので、変動部分は、当事業年度の繰入計上額となります 。
  • * 2 報酬等の総額が1億円以上の者に限定して記載しております。
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