茶カテキンの継続摂取により、日本人成人の肥満気味の方の
内臓脂肪を減らす機能があることを定量的研究レビュー(メタアナリシス)で検証
花王株式会社(社長・澤田道隆)ヘルスケア食品研究所は、定量的研究レビュー(メタアナリシス)*1 で検証した結果、『茶カテキンの継続摂取により、日本人成人の肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることは十分な科学的根拠がある』と考えられることがわかりました(表1)。
本研究内容の詳細は、機能性表示食品(届出番号C378)の届出食品の科学的根拠等に関する基本情報における機能性の科学的根拠に記載されています。
また、茶カテキンの継続摂取が日本人成人の内臓脂肪に及ぼす機能に関する同様の研究は、Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2018;46:973-981 に掲載、および第72回日本栄養・食糧学会大会(2018/5/11~13、岡山県)にて発表しています。花王は、今後も科学的根拠に基づく研究知見を積み重ねていきます。
本研究レビューは、茶カテキンの内臓脂肪低減効果を検証するために、茶カテキンの摂取が、日本人の疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く、特定保健用食品の試験対象者の肥満1度*2 を含む)の内臓脂肪に与える影響について、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を行ない検証しました。
文献の適格基準*3 および検索方法*4 で文献検索を行なった結果、採用文献5報*5 を抽出しました。
1. 採用した文献5報すべてが、疾病に罹患していない日本人(BMI 30kg/m2未満)を対象とし、対照飲料または茶カテキン含有飲料(茶カテキン539.7~587.5mg/日)を12週間摂取させ、腹部脂肪面積(腹部総脂肪面積、腹部内臓脂肪面積、腹部皮下脂肪面積)を比較するランダム化並行群間比較試験でした。
2. 採用した文献5報でメタアナリシスを実施した結果、内臓脂肪の評価項目である腹部内臓脂肪面積は、茶カテキン含有飲料(茶カテキン摂取量539.7~587.5mg/日)の12週間継続摂取により、対照飲料摂取と比較して有意な低減効果が認められました。
◎採用論文5報がすべてRCTであり、メタアナリシスで定量的に効果の大きさを検証していること、解析対象者が合計695名と多いことから、茶カテキンの12週間の継続摂取により、日本人成人の肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能は十分な科学的根拠があると考えられました。
*本資料は、重工記者クラブに配信しています。
花王株式会社 広報部
※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。