花王株式会社(社長・澤田道隆)テクノケミカル研究所では、産業印刷用途のインクジェット用インク市場に対する新たな価値提案として、水性インクジェット用顔料色材(顔料分散液)およびインクの開発を進めてきました。
2016年3月には、これまで花王の培ってきた「顔料ナノ分散技術*2 」をさらに応用し、VOCレス設計*1 の水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)の開発に成功し、高品質で、環境負荷を低減*3 した印刷物の提供を実現しています。
VOCレス設計*1 の水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)を使用した印刷分野での実使用を社内外で進めています。今般、この水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)が、金属缶などの円筒形の地金面やフィルムに、下地処理なしでダイレクト印刷できる水性インクジェット方式のデジタル印刷試験機に使用されました。
なお、本印刷試験機は、コンバーティングテクノロジー総合展(Printable Electronics 2018、開催期間:2018/2/14(水)~16(金)、東京ビッグサイト/東ホール)において、KIT-CC株式会社ブース(東2ホール U-17)内に展示予定です。
今後花王は、本技術を用いて、環境などの社会的課題の解決に貢献することをめざして、これまでに培ってきた研究知見を結集・融合した本質研究を深化させ、環境負荷低減に貢献する商品づくりおよびサービス提供を進めてまいります。
【補足資料】
《花王のVOCレス設計*1 の水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)の特長》
1.VOC(揮発性有機化合物)レス設計*1 で、印刷工程で排出されるVOC量を抑制することで、印刷作業環境を改善すると共に、地球環境への負荷を低減します。
2.花王独自の「顔料ナノ分散技術*2 」(顔料をナノサイズで分散安定化する技術)を応用した、水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)です。
3.そのため、水性インクでありながら、フィルムや金属への印刷を可能にしています。
花王株式会社 広報部