参考資料: 2018年02月14日

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花王のVOCレス設計*1 の水性インクを使用した印刷機が、コンバーティングテクノロジー総合展で紹介されます

花王株式会社(社長・澤田道隆)テクノケミカル研究所では、産業印刷用途のインクジェット用インク市場に対する新たな価値提案として、水性インクジェット用顔料色材(顔料分散液)およびインクの開発を進めてきました。
2016年3月には、これまで花王の培ってきた「顔料ナノ分散技術*2 」をさらに応用し、VOCレス設計*1 の水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)の開発に成功し、高品質で、環境負荷を低減*3 した印刷物の提供を実現しています。

VOCレス設計*1 の水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)を使用した印刷分野での実使用を社内外で進めています。今般、この水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)が、金属缶などの円筒形の地金面やフィルムに、下地処理なしでダイレクト印刷できる水性インクジェット方式のデジタル印刷試験機に使用されました。

なお、本印刷試験機は、コンバーティングテクノロジー総合展(Printable Electronics 2018、開催期間:2018/2/14(水)~16(金)、東京ビッグサイト/東ホール)において、KIT-CC株式会社ブース(東2ホール U-17)内に展示予定です。

今後花王は、本技術を用いて、環境などの社会的課題の解決に貢献することをめざして、これまでに培ってきた研究知見を結集・融合した本質研究を深化させ、環境負荷低減に貢献する商品づくりおよびサービス提供を進めてまいります。

  • * 1 VOC(揮発性有機化合物)レス設計
    VOC(volatile organic compounds):揮発性有機化合物
    印刷工程において排出されるVOCが(炭素換算で)700ppmC以下のものをVOCレスと定義。
    改正大気汚染防止法(平成18年)により、VOC排出規制が実施されています。

  • * 2 顔料ナノ分散技術
    花王が独自に設計した機能性ポリマー、分散プロセスにより、顔料表面をポリマーで均一に被覆することによって、顔料をナノサイズで分散安定化する技術(顔料ナノ分散技術)。この技術を応用して、高い信頼性で高速・高画質印刷を可能にするインクジェット用色材、インクを開発、製造、販売を実施。家庭、オフィス、商業印刷市場、産業印刷市場で広くインクジェット事業を展開しています。

  • * 3 環境負荷を低減
    印刷工程において排出されるVOC(揮発性有機化合物)量を抑えること。

【補足資料】

《花王のVOCレス設計*1 の水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)の特長》

1.VOC(揮発性有機化合物)レス設計*1 で、印刷工程で排出されるVOC量を抑制することで、印刷作業環境を改善すると共に、地球環境への負荷を低減します。
2.花王独自の「顔料ナノ分散技術*2 」(顔料をナノサイズで分散安定化する技術)を応用した、水性インクジェット用顔料インク(LUNAJET)です。
3.そのため、水性インクでありながら、フィルムや金属への印刷を可能にしています。

お問い合わせ

花王株式会社 広報部

03-3660-7041~7042

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