花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、花王グループのありたい姿の実現と、社員一人ひとりの活力の最大化をめざし、企業理念「花王ウェイ」を刷新しました。
花王グループの企業理念「花王ウェイ」は、2004年に策定され、創業以来の経営者や社員によって培われてきた経験と指針をもとに、企業文化と哲学をわかりやすく伝えるものとして機能してきました。それは、花王のすべての原点となる礎として発出され、社員は、時代の変化に寄り添いながら、清潔・美・健康の領域を中心に、一丸となって「花王ウェイ」を実践してきました。
2020年12月、花王グループは中期経営計画「K25」を発表。未来に向けて、生きる場として地球が持続的に保たれること、人が危害から守られて笑顔で暮らせること、社会が持続的に豊かであること、これらのすべてが満たされる経済の確立をめざすべく、新たな取り組みを始めています。
全世界に広がるパンデミックや環境問題などの切実な社会課題に対して、企業が果たすべき責任と役割が大きな転換期を迎えている今、花王が社会で意味のある存在であり続けるために、花王自身が常に変革し、進化し続けなければなりません。企業理念「花王ウェイ」も、その核となる部分は維持しながらも、この新たな大転換期に合わせ、人と地球の共生、多様性とインクルージョンなどのESG視点や、挑戦する姿勢の強化を行ないました。また、刷新の検討は世界各地の社員からなるグローバルチームで行なわれ、原文も英語にするなど、グローバルに広がる花王グループの全社員にわかりやすいものになっています。
花王グループは、取り巻く環境が大きく変化する中でも社会に貢献し続けるために、今まで経験したことがない領域にも果敢に挑んでまいります。
私たちは、志をひとつに熱意をこめて、日々をよりこころ豊かにすることに邁進し、Kirei Life~すべての人と地球にとってより清潔で美しく健やかな暮らし方~を創造します。優れた価値を生みだす革新を通して喜びを分かち合い、すべての命にとって安心で調和のとれた世界を実現します。
日本語の「きれい」という言葉は、清潔、秩序、美、といったすべての状態を意味しています。「きれい」とは、外見だけではありません。自分のため、他の人々のため、私たちをとりまく自然界のため、美しさを創造しようとする生き方をも表します。「きれい」は花王のブランド、製品、技術、ソリューション、サービスを通じて、現在および将来にわたり、私たちが日々の暮らしにもたらしたい価値です。
私たちは、この世界とそこに住む人々を深く知り、理解します。人と自然が共に栄える未来のために、人々の期待を超える、よりよい生活を実現する企業をめざします。
「正道を歩む」は、創業者・長瀬富郎の言葉を源としています。彼は、勤勉に働き誠実に生きる人々のみが幸運をつかむことができると考えました。私たちはたとえ困難であろうとも、常に正しい道を選択します。
「よきモノづくり」とは、関わったすべての人がよいと感じ、かつ、生活者・顧客の生活を豊かにする、優れた創造のプロセスを意味します。
「革新」とは、発想です。花王は創業以来、新しいアイデアを積極的に取り入れることで発展してきました。着実な改善、画期的な技術、事業の新しい進め方、独自性を伝える斬新な手法など、あらゆる場面で絶えざる成長と変革に全力を注ぎます。
私たちは、人と地球は切り離せないものであると信じています。この密接な関係を、細心の注意を払いながら包括的に考えなければなりません。また、私たちのどんな行動も、人(生活者、社員、ビジネスパートナー)と地球すべてに、よい影響をもたらさなければなりません。
最も深い知識、最良のアイデア、最も賢明な意思決定、それらは社外・社内の現場にあります。迷った時は現場に行きます。
※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。