発表資料: 2018年11月08日

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茶カテキンの継続摂取が内臓脂肪に及ぼす機能を検証

茶カテキンの継続摂取により、日本人成人の肥満気味の方の
内臓脂肪を減らす機能があることを定量的研究レビュー(メタアナリシス)で検証

花王株式会社(社長・澤田道隆)ヘルスケア食品研究所は、定量的研究レビュー(メタアナリシス)*1 で検証した結果、『茶カテキンの継続摂取により、日本人成人の肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることは十分な科学的根拠がある』と考えられることがわかりました(表1)。
本研究内容の詳細は、機能性表示食品(届出番号C378)の届出食品の科学的根拠等に関する基本情報における機能性の科学的根拠に記載されています。
また、茶カテキンの継続摂取が日本人成人の内臓脂肪に及ぼす機能に関する同様の研究は、Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2018;46:973-981 に掲載、および第72回日本栄養・食糧学会大会(2018/5/11~13、岡山県)にて発表しています。花王は、今後も科学的根拠に基づく研究知見を積み重ねていきます。

  • * 1 定量的研究レビュー(メタアナリシス)
    複数の臨床研究文献を統合・解析することによって、総合的な効果の評価を行なう方法

今回の定量的研究レビュー(メタアナリシス)の詳細

1. 目的

本研究レビューは、茶カテキンの内臓脂肪低減効果を検証するために、茶カテキンの摂取が、日本人の疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く、特定保健用食品の試験対象者の肥満1度*2 を含む)の内臓脂肪に与える影響について、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を行ない検証しました。

  • * 2 肥満1度
    BMI 25kg/m2以上 30kg/m2未満

2. 定量的研究レビューを行なうための文献検索

文献の適格基準*3 および検索方法*4 で文献検索を行なった結果、採用文献5報*5 を抽出しました。

  • * 3 文献の適格基準PICO(S)
    P(対象者):疾病に罹患していない、緑茶を日常的に摂取する習慣のある日本人
    (未成年者、妊産婦、授乳婦は除く、特定保健用食品の試験対象者の肥満1度を含む)
    I(介入):茶カテキン含有飲料(通常の緑茶(カテキン量0.66mg/mL)よりカテキン含量の多い飲料)の継続摂取(12週間以上)
    C(対照):プラセボ飲料(カテキン無含有)またはコントロール飲料(通常の緑茶程度のカテキン含有量0.66mg/mL以下)の摂取
    O(アウトカム):内臓脂肪(腹部内臓脂肪面積)
    S(研究デザイン):ランダム化(無作為)比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)


  • * 4 文献検索方法と選択
    各データベースの開設あるいは登載されている最初の時点から検索を実施した日(2017年11月24日)までに登載されていたすべての文献を対象として検索。
    《データベース》
    日本語のデータベースはJDreamⅢ、英語のデータベースはPubMed、未報告研究はUMIN-CTRを用いて検索
    《検索語》
    ・JDreamⅢ:(カテキン AND 茶) AND (ヒト AND (比較臨床試験 OR ランダム化比較試験))
    ・PubMed:(("catechin"[MeSH Terms] OR "catechin" [All Fields]) AND ("tea"[All Fields] OR "green tea" [All Fields]) AND ("catechin"[MeSH Terms] OR "catechin"[All Fields]) AND ("tea"[MeSH Terms] OR "tea"[All Fields])) AND Clinical Trial [ptyp]
    ・UMIN-CTR:(茶カテキン)
    《スクリーニング方法》
    1次スクリーニング:文献のタイトルと要約を用いて採否を判断
    2次スクリーニング:文献を入手し、文献の内容を精査し、適格基準から判断して最終的な採用文献を決定


  • * 5 採用文献5報
    1) Kataoka K, Takashima S, Shibata E, Hoshino E. Body fat reduction by the long term intake of catechins and the effects of physical activity. Prog Med 2004;24:3358-3370.
    2) 松井祐司, 竹下尚男, 日比壮信, 福原育夫, 大崎紀子. 肥満者における茶カテキン含有粉末飲料の継続摂取による体脂肪低減効果および安全性の検討 - 無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験 -. Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 2016;44:1013-1023.
    3) Nagao T, Hase T, Tokimitsu I. A green tea extract high in catechins reduces body fat and cardiovascular risks in humans. Obesity (Silver Spring) 2007;15:1473-1483.
    4) 高瀬秀人, 長尾知紀, 大塚和弘, 目黒真一, 小御門雅典, 時光一郎. 高濃度茶カテキンの継続摂取が内臓脂肪型肥満女性の内臓脂肪およびメタボリックシンドロームリスクに及ぼす影響. Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 2008;36:237-245.
    5) 土田隆, 板倉弘重, 中村治雄. カテキン類の長期摂取によるヒトの体脂肪低減作用. Prog Med 2002;22:2189-2203.

3. 採用文献5報のメタアナリシスで検証した結果(解析対象者:合計695名)

1. 採用した文献5報すべてが、疾病に罹患していない日本人(BMI 30kg/m2未満)を対象とし、対照飲料または茶カテキン含有飲料(茶カテキン539.7~587.5mg/日)を12週間摂取させ、腹部脂肪面積(腹部総脂肪面積、腹部内臓脂肪面積、腹部皮下脂肪面積)を比較するランダム化並行群間比較試験でした。
2. 採用した文献5報でメタアナリシスを実施した結果、内臓脂肪の評価項目である腹部内臓脂肪面積は、茶カテキン含有飲料(茶カテキン摂取量539.7~587.5mg/日)の12週間継続摂取により、対照飲料摂取と比較して有意な低減効果が認められました。

◎採用論文5報がすべてRCTであり、メタアナリシスで定量的に効果の大きさを検証していること、解析対象者が合計695名と多いことから、茶カテキンの12週間の継続摂取により、日本人成人の肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能は十分な科学的根拠があると考えられました。

*本資料は、重工記者クラブに配信しています。

お問い合わせ

花王株式会社 広報部

03-3660-7041~7042

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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