発表資料: 2018年10月12日

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<こころで感じるスキンケア研究>

快感情が肌の質感向上に影響を与える
スキンケアの効果を確認

花王株式会社(社長・澤田道隆)スキンケア研究所、感性科学研究所、メイクアップ研究所、生物科学研究所は、快感情を喚起する刺激に着目したスキンケア研究を行なっている中、今般、以下の研究知見を得ました。
・スキンケアで快感情が喚起されると、肌の質感(見た目の肌状態)が向上する
なお、本研究成果は、「第30回IFSCC Congress ミュンヘン大会(2018年9月18日~21日、ドイツ)にて口頭発表しました。

概要

スキンケア化粧品の主たる目的は、肌をすこやかで美しい状態に保つことです。この役割は、これまで、配合成分や処方技術といったアプローチが担ってきました。一方で、スキンケア時には幸福感・満足感などの快感情が生じることもわかっています。花王は、「スキンケア時に喚起される快感情は単に使用時の気分をよくするだけではないのではないか」、つまり、「快感情には肌を美しくする力があるのではないか」と考え、「こころで感じるスキンケア研究」を進めてきました。
これまで、スキンケア行動のひとつである顔肌への触覚刺激(ハンドプレス)によって快感情が喚起されること、快感情が喚起される程度が肌の質感向上に関連することを明らかにしてきました。そして今回、スキンケアで快感情を喚起させることに着目。スキンケア行動のひとつである「クリームを塗布する」行為により得られた快感情が肌の質感を向上させるのかについて、検証を行ないました。

今回の研究知見

試験

【対象】
20-39歳の大きな肌トラブルがない女性、80名
【試験条件】
クリーム製剤を1日2回(朝と夜)、4週間使用
【評価指標】
<肌の質感>
対象者の肌の質感スコアを、客観的な目視評価のトレーニングを積み、一定の評価基準を有する専門家により、「ない(-3)」~「ある(3)」の7段階で評価。
<快感情の程度>
「化粧版感情評価尺度」における快感情に関わる8つの感情因子について、試験期間(4週間)の平均を算出。さらにこれらを平均することで総合的な快感情値を算出し、快感情が特に高く喚起されたグループ(n=20)と、快感情があまり喚起されなかったグループ(n=20)間での比較を行なった。
【試験結果】
クリームの使用により快感情が喚起され、その中でも特に快感情が高かったグループは、快感情があまり喚起されなかったグループと比べ、肌の質感(つや、透明感)が向上していることを確認しました(図1)。

図1. 肌の質感変化

(まとめ)
クリームを使うといったスキンケア行為により生じる快感情が、肌の質感(見た目の肌状態)を向上させることを確認しました。これより、肌への直接的なアプローチに加えて、「こころ」に着目したスキンケアによっても、肌状態を良好に導ける可能性が示されました。

お問い合わせ

花王株式会社 広報部

03-6745-3150

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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