塗って乾かすと自然に剥がれる、水をベースとした塗膜剥離剤
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、橋梁や船底の塗り替え時に使用する塗膜剥離剤「PEEL CLEAR SA(ピールクリア エスエー)」を2026年10月に発売しました。本製品は水をベースとした剥離剤で、剥がしたい塗装面に塗って乾燥させると、古い塗膜を取り込みながら膜状となり、自然に剥がれます。機械で削り取る作業を必要とせず、剥がれた膜をそのまま回収でき、塗膜除去作業の負担を軽減します。

図1. 本製品が活用できる主な用途(橋梁・船底)
橋梁や船底には、さびや汚れの付着を防ぐための塗装が施されており、定期的な塗り替えの際には、古い塗膜を取り除く作業が必要です。従来の塗膜除去は作業する人への負担が大きく、人手不足が進む施工現場においては、作業の省力化や効率化につながる除去方法が求められています。花王は、これまで培ってきた界面をコントロールする技術を活かし、2025年に剥離除去技術を開発*1 。このたび、その技術を応用した塗膜剥離剤「PEEL CLEAR SA」を工業用途向けに発売しました。

図2. 本製品による塗り替えのイメージ
剥がしたい塗装面に塗布し、乾燥させると、古い塗膜を取り込んで膜状となり、自然に剥がれます。機械で削り取る方法で必要となる粉じん対策や、有機溶剤系の剥離剤でやわらかくなった塗膜を集めて処理する手間を減らし、塗膜の剥離から回収までの作業負担を軽減します。
水をベースとした塗膜剥離剤であるため、従来の有機溶剤系の剥離剤と比べ、作業する人の溶剤への接触や吸入リスクに配慮した設計としています。
| 製品名 | PEEL CLEAR SA |
|---|---|
| 用途 | 橋梁や船底における塗膜の除去 |
| 発売時期 | 2026年10月 |
| 販売地域 | 日本 |
今後は、橋梁や船底に加え、塗膜の除去が必要な幅広い用途への展開を進めます。将来的には海外での販売も視野に入れて取り組んでいく予定です。
花王は、産業界に向けたケミカル事業を展開しています。“精密界面制御技術”を強みに、油脂および高分子に関する豊富な研究知見を応用した多岐にわたる製品やソリューションを提供。身近な生活用品をはじめ、電子材料や農業、道路土木など、幅広い領域で産業界や社会の課題解決に取り組んでいます。