「責任ある原材料調達」実現にむけて人権デュー・ディリジェンスを推進
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、このたび、調達活動における人権デュー・ディリジェンスの推進に賛同し、Sedex(Supplier Ethical Data Exchange)に参加する化粧品・日用品業界で発足した「化粧品&日用品業界バイヤー会員Sedexワーキングチーム」に参画しました。Sedexはサプライチェーンにおける労働条件を管理・改善するためのオンラインプラットフォームを提供する非営利団体で、花王は2014年に加入しています。
昨年、経済産業省から「責任あるサプライチェーンにおける人権尊重のためのガイドライン」が公表され、日本企業においてサプライチェーンでの人権デュー・ディリジェンスの取り組みが推進されることが予想されます。花王は、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいて2015年に「花王人権方針」を策定。企業活動全体において人権侵害ゼロの実現に向け取り組みを進めています。また、サプライヤーに対しても、「お取引先に求めるパートナーシップ要件」に基づいた人権のための行動を要請し、人権デュー・ディリジェンスを実施。人権に関するリスクを評価するため、サプライヤーにもSedexへの参加を要請しています。今回のワーキングチームへの参画を含め、花王は引き続きサプライヤーと共に、サプライチェーンにおける人権課題の改善に取り組んでいきます。
企業がグローバルサプライチェーンにおける持続可能性を強化するためのオンラインプラットフォームを提供する「英国を本部に置く」会員制組織です。企業や組織が、環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスを容易に管理・改善し、調達活動ができるよう、世界最大のサプライヤーエシカル情報共有プラットフォームで、世界共通のサプライヤー自己評価アンケートを提供しています。世界180カ国・地域、75,000以上の企業、団体、工場、自営業者等が利用しています。
詳細は、Sedexのニュースリリースをご覧ください。
花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定しました。また2021年からは、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画を推進しています。今回の取り組みは、「Kirei Lifestyle Plan」の重点取り組みテーマのなかでは「責任ある原材料調達」「人権の尊重」に貢献するものです。今後も、経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでまいります。