~子どもたちのよりよい未来に向けて取り組む3組を支援~
花王株式会社(社長:澤田道隆)は、2010年より、ビジネスの手法で社会課題の解決をめざす若手社会起業家の育成を支援する「花王社会起業塾」を実施しています。このたび、41組の応募の中から、2020年度に支援する3組の若手社会起業家を決定いたしました。花王社会起業塾では、「これからの新しい生活文化をつくる」というテーマを設定し、今年度は、高校生の就労環境の改善や子どもたちのスポーツ意識の醸成、不登校の子どもたちへの居場所づくり支援などの課題解決に取り組む社会起業家を支援します。2020年9月から2021年3月まで約半年間にわたり、「社会起業塾イニシアティブ* 」のプログラムを実施し、事業の成長を加速する支援を行ないます。今年は、新型コロナウイルスの影響により、社会課題がさらに深刻化する中で、これまでの知見を活かしながら、より充実したカリキュラムをオンラインで開催していきます。花王はこれからも、若手社会起業家の育成を通じて、新しい社会価値の創造に寄与してまいります。
● 伊澤 貴大さん・絵理子さん (一般社団法人もも 共同創設者)
事業テーマ : 「学校が合わなくても自分らしく生きられる社会へ」
昼の時間は何らかの理由で学校に行けない子どもたちの居場所づくりを、夕方の時間からは学習塾を運営しています。教室まで行かないと誰とも話せない、授業を受ける機会が得られない子どもたちがいます。居場所は無料で利用でき、経済的なハードルをなくし、誰でも使えることにこだわっています。学習塾では、私たちと子どもたちが一緒になって学ぶ場をつくっています。また、学校などを退職したあとも子どもたちと関わりたいと思う方と連携をはかり、居場所づくりや学習塾の設立・運営をサポートし、多様な働き方ができる社会をめざしています。
● 伴(ばん) 元裕さん (特定非営利活動法人Compassion 代表理事)
事業テーマ : 「勝利至上主義から成長至上主義へ!成長マインドセットが育まれるスポーツ環境をつくりたい」
こどもたちのスポーツ現場では、大人社会の単一的な価値観(勝利主義やひとつのスポーツへの特化美徳など)が蔓延し、子どもたちからスポーツの楽しさや創造力を奪ってしまっている状況があります。そこで私たちは、多様なスポーツの在り方が広まる“スポーツダイバーシティ”をミッションに掲げ、スポーツ大国で主流となっている選手主役指導の普及やマルチスポーツスクールの展開を通して、子どもたちのポジティブなスポーツ経験を増やす活動を行なっております。
● 吉田 優子さん (株式会社アッテミー 代表取締役)
事業テーマ : 「18歳からの働き方改革!高校生向けインターンシップ申込サイト」
高校生が意志ある進路選択ができるよう、就職も進学も共に魅力的な社会の実現をめざしています。高校生の就職活動は現在、学校とハローワークを介した学校斡旋と呼ばれる就職活動が主流で、そこには「一人一社制」という同時期に1社しか応募できないというルールが存在しています。私たちは高校生向けインターンシップ申込サイト「ATTEME」を通じて、高校生の職業観・キャリア観を育むとともに、体験先を気に入った場合、学校を介さず自由に複数社応募ができる新たな高校生就活のしくみづくりにチャレンジしています。
【プログラム期間】
2020年9月16日~2021年3月11日
【プログラム内容】
集合研修と現場の実践を繰り返し、メンターや先輩起業家、仲間たちとともに事業を徹底的に磨きあげる支援を行ないます。向き合う社会課題について、さまざまなリソースを駆使しながら、どのように変革のシナリオを描くのかなど、約半年間でその軸を見いだし、期間内・卒塾後もさらに成長していくためのベースを強化します。また、さまざまな社員との接点の機会も提供していきます。なお、今年度は原則、オンラインで進めていく予定です。オンラインならではの特性を生かした内容となります。
【集合研修の予定】
2020年9月16日~10月7日 キックオフセッション:目標と戦略・計画の見直し(週1回 全5回)
2020年12月2日、11日 中間レビューミーティング:仮説検証による事業進化
2021年3月10日、11日 ファイナルセッション:変革のシナリオを描く
※ファイナルセッション(最終成果報告会・修了式)は、2021年3月10日に実施します。
※これまでに支援した花王社会起業塾生および活動内容等は、花王ウェブサイト「花王社会起業塾」をご覧ください。
※「社会起業塾イニシアティブ」の詳細については、特定非営利活動法人ETIC.(エティック)のサイトをご覧ください。
※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。