社外役員メッセージ

風通しのよい環境をつくり、活発な議論を生み出します。

社外取締役
取締役会議長

篠辺 修

2022年3月から取締役会議長に就任しました。厳しい経営環境の中、単年度業績の課題に取り組む一方で、中期経営計画「K25」の進捗のほか、コーポレート・ガバナンスや人財戦略、役員の評価・報酬制度、ESG戦略など中長期的な企業価値向上の視点での議論も進め、大変忙しい1年でした。
花王の取締役会は多様なメンバーから構成されていますが、実効性を高めるためには、それぞれの知識・経験や価値観が最大限発揮されることが重要です。取締役・監査役、社外・社内の区別なく自由闊達な議論が行われていることが花王の特長ですが、議長として、さらに率直な意見交換ができる環境づくりに注力しています。各事業からの報告や雑談の機会を増やし、新任者も含めて事業の理解を深められるよう工夫しました。
花王は今が正念場です。2023年度は「K25」の中間総括と課題の議論を行い、スピード感をもって既存事業の構造改革を進めると共に、市場や環境の変化に対応した競争力ある事業を展開していくことが必要です。取締役会は、事業別ROICなどのモニタリング指標をダッシュボード化し共有するなど、日頃から効率的に現状を把握し、より迅速に課題指摘と意思決定を行うことで、執行の 後押しをしていきます。

志と実力をもつメンバーが集まった「熱い取締役会」です。

社外取締役

桜井 恵理子

2022年3月に花王の社外取締役に就任しました。まず驚いたのは、就任してからも花王の印象が、生活者目線のイメージと変わらないことです。この裏表のなさが、信頼できる会社の本質ではないでしょうか。
取締役会メンバーのエンゲージメントの高さも感じています。取締役や監査役が株主から負託された責務を果たすためには、各々が花王に貢献する情熱をもちながら知見や能力を活かすことが大切だと考えており、花王の取締役会はそれが実践されている「熱い取締役会」です。また、取締役会での提案に対して、執行側が柔軟かつ迅速に対応しています。
「K25」の3年目にあたり、環境や市場の変化を反映したリアリティのある戦略を実行していくことが重要です。これらができているかという視点で議論をし、進捗をモニタリングしたいと考えています。
花王には、すばらしい技術と、唯一無二のものを生み出そうというイノベーションの精神があります。資産を最大限に活かすためには、多様な価値観や声が意思決定に反映されていることが必要です。さらに、グローバルの競合と戦える経営ができているかにも着目していきます。

現場の声が反映されるコーポレート・ガバナンスをめざします。

社外監査役
監査役報酬諮問委員会議長

天野 秀樹

花王の監査役会は、社外監査役も部門ヒアリングや事業所往査に参加することで、一体感をもって業務に取り組んでいます。ヒアリングや往査には可能な限り多くの監査役が参加し、各人の経歴や知見に基づく多様な視点から監査を行っています。ヒアリング・往査の最後には、指導/要請事項・アドバイス・優れた取り組みの3点をまとめて被監査部門と共有することにより、PDCAを迅速に回すよう努めています。被監査部門から課題や困りごとを相談されるなど、風通しのよい企業風土も感じます。
2022年より支援体制が強化され、監査役室のスタッフが子会社の監査役を兼任するなどグループガバナンスの体制も強固なものになりました。重点監査方針、年間監査計画など監査の体系やしくみは整っていますが、現状に満足することなく、常に継続的な改善が図られています。
代表取締役や社外取締役との意見交換会も積極的に行い、監査役ならではの視点が経営の監督にも反映されています。2023年度は「K25」の折り返し地点です。厳しい事業環境下で、構造改革のプロセスや成果をしっかりと見定めていくために、統合リスク管理・内部統制の観点からも適正なコーポレート・ガバナンスの一翼を担っていく所存です。

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