正道を歩む

花王は、「グローバルで存在価値ある企業『Kao』」となるために、透明性の高いコーポレート・ガバナンスのあり方を随時検証しています。その取り組みに不可欠な企業活動の土台として、法と倫理に則って行動し、社会の変化に対応しながら、誠実で清廉な事業活動を行うことを「正道を歩む」という創業者の教えとして経営理念である花王ウェイの「基本となる価値観」の最初に位置づけ、事業戦略やESG戦略を着実に実行していきます。

花王は、製品に関する透明性を通じて、生活者とより強固な信頼を構築することをめざしています。生活者にとって必要な情報を適切にわかりやすくお伝えしていくことが、生活者の正しい選択やこころ豊かな暮らしにとって重要であると考えています。ウェブサイトやさまざまなステークホルダーとの交流の場を通じて、タイムリーに情報を開示しています。

花王は、人権に関する国際規範を支持、尊重し、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいて「花王人権方針」を策定し、企業活動全体において人権侵害ゼロの実現に向け取り組みを進めています。「花王人権方針」は、2015年に初めて公表し、2021年に、社会動向を踏まえ、かつ、花王の決意をより強く表す表現にすべく、取締役会の監督を受けるESGコミッティの承認のもと改定しました。人権方針はM&A、新規プロジェクトを含むあらゆる事業活動を対象にしています。

職場のダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン（DE&I）を推進し、異なる視点やアイデアが融合し生かされる事がイノベーションを生み出す鍵だと確信しています。職場を始め、ビジネスパートナーやコミュニティと共に、Kirei Lifestyleの実現に向けて取り組んでいます。

事業活動の源泉である社員の心と身体の健康は、よりよい仕事を進める環境土台であり、個の成長と組織力の最大化につながる重要な要素です。
花王は健康経営^®を推進し、社員活力の最大化を推進すると共に、その取り組みの好事例を職域・地域・生活者に向け、展開していきます。

企業が強くなるためには、ワクワクして働く社員の活力は欠かせません。多様な人財の一人ひとりが大きな志をもち、ひたむきに挑戦していく風土の強化を進めています。そして企業の責任として、よりよい仕事環境と成長を支援する機会を提供していきます。

花王は、世界の人々が化学物質の恩恵を享受し、そのリスクが適切に管理される安全・安心な社会であることが大切だと考えます。この社会の実現に向けて、ESG（環境・社会・ガバナンス）活動を通じて「責任ある化学物質管理」を推進し持続可能な社会の実現に貢献していきます。