花王は、経営目標の達成や事業活動に悪影響を与える可能性のことを「リスク」、それが顕在化することを「危機」と定義し、リスク・危機管理委員会が管理体制と活動方針を定めています。各部門及び関係会社は、この活動方針に基づいてリスクを把握、評価し、対応策を策定、実行しています。なお、海外の関係会社は事業部門を通じて管理しています。
危機発生時には、緊急事態レベルに応じた対策組織を立ち上げ、迅速かつ適切に対応することで被害、損害の最小化を図ります。これらの取り組みを経営会議で確認し、取締役会の承認を得ています。内部統制委員会はリスクと危機の管理状況をモニタリングし、その有効性を確認しています。
花王は、リスク・危機管理委員会、経営会議において、持続的な利益ある発展と社会のサステナビリティへの貢献に悪影響を与える特に重要な15の項目を「主要リスク」として選定しています。その中でも経営への影響が特に大きく、対応の強化が必要なリスクを「コーポレートリスク」と定めて、社内リスク調査の結果分析、外部環境の分析、経営幹部へのヒアリングをもとに、経営会議でリスクテーマとリスクオーナー(責任者:執行役員)を年に1度選定しています。各リスクオーナーは対策チームを立ち上げて対応の検討を進め、年4回開催するリスク・危機管理委員会で進捗を管理しています。