フェムケア・アンケート

「もしかして更年期?」と感じるのは40代後半が最多。その8割強が生活に支障アリと回答【フェムケア実態調査】

2024.04.22

Q. 更年期の症状をいつ頃感じるようになりましたか?更年期症状を感じる女性の8割強が更年期症状によって生活に支障を感じている

更年期症状があると回答した成人女性 460人(2023年12月 花王フェムケアラボ調べ)

FemCare LABでは、読者を対象に「更年期症状」に関するアンケート調査を実施。ご回答いただいた女性のうち、「更年期症状」を感じ始めた年齢は40代後半が37%で最多。40代前半、30代も含めると、7割以上の人が50歳を迎える前に更年期症状と思える不調を訴え、回答者の8割強が生活に支障を感じるほどのストレスを抱えている様子が見えてきました。更年期症状対策のケアについて、婦人科医によるアドバイスもご覧ください。

多汗、イライラ、頭痛、尿もれ…みんなの更年期症状ランキング

Q どのような「更年期の症状」がありますか?(複数回答)

Q どのような「更年期の症状」がありますか?(複数回答)

Q どのような「更年期の症状」がありますか?(複数回答)

更年期症状があると回答した成人女性 460人
(2023年12月 花王フェムケアラボ調べ)

「更年期」とは、閉経前後の5年を合わせた10年間を指し、「更年期症状」とはその期間に起こるさまざまな不調のことをいいます。日本人の閉経年齢は平均51~52歳。アンケートでは50代前半の4割、50代後半の9割弱が閉経していることがわかりました。閉経した時点で初めて「自分の更年期はいつなのか」が明確にわかるのですが、それ以前に心身の不調を覚え「もしかして更年期かも・・・」と考える女性は多いようです。

具体的な更年期症状は人それぞれ。アンケートからも大半の方が「該当する症状」を複数回答されており、さまざまな心身の不調を覚え悩まれている方が多いことが見受けられます。
不調の1位は「のぼせ、多汗、ホットフラッシュ」(95%)。次に「イライラする、怒りやすい」(83%)、「だるい、疲れやすい」(76%)、「頭痛、めまい・耳鳴り、ふらつき」(65%)、「尿もれ、頻尿」(59%)と続きます。

ひそかに悩む
「みんなの声」をご紹介

更年期症状?ただの疲れ?それとも、病気?原因がわからないまま、不調が続いています。(43歳女性)

最近、突然頻尿になり、我慢できない尿意に不安を感じています。これって更年期症状なの?(47歳女性)

「みんなの声」をもっと見る

気分が落ち込むことが多くなったり、ホットフラッシュや肩こりがひどくなったりと、今までにない、いろいろな症状が出ます。(59歳女性)

更年期症状と付き合いながら仕事するのは、とても大変。何か特効薬があればいいのに…(52歳女性)

更年期のときに情緒不安定だった母を見ているから、自分もあんな風になりそうで心配。(36歳女性)

生理前は特に尿もれがひどく、歩いているだけなのに漏れてしまい、尿もれナプキンが欠かせない。(48歳女性)

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10年近く更年期症状が続いています。いつ抜けられるの?(54歳女性)

更年期症状対策のケア、みんな何かしている?

Q 更年期症状の対策ケアとして何か行っていますか?(複数回答)

Q 更年期症状の対策ケアとして何か行っていますか?(複数回答)

Q 更年期症状の対策ケアとして何か行っていますか?(複数回答)

更年期症状があると回答した成人女性 460人
(2023年12月 花王フェムケアラボ調べ)

更年期世代ともいえる45~54歳や、その前後の女性が、更年期症状対策のケアとして実行しているのは、①睡眠、②食事、③運動、そして、サプリメント・市販薬でした。医療機関の受診は2割弱。一方、何の対策も行っていない方も2割にのぼりました。生活に支障を感じるほどの不調でも、更年期症状は病気ではないから…と考え、手近な方法でなんとか乗りきりたいといった様子が見て取れます。
また、不調の原因がはっきりしないので、どの医療機関を受診すればいいのかわからない人や、頻尿・尿もれなどデリケートな相談・受診はしづらいと感じる人も少なくないようです。

ひそかに悩む
「みんなの声」をご紹介

病院を受診する時間がないから、日常生活で気軽に取り入れられる更年期症状対策が知りたい。(49歳女性)

尿もれがどんどんひどくなってきて、これまではパッドで対応してきた。骨盤底筋体操や通院でのケアなどで改善するならやってみたい。(54歳女性)

「みんなの声」をもっと見る

デリケートゾーンの変化について、病院の先生に話ができない時はどうしたらいいのかわからない。(53歳女性)

他の人の尿もれ対策などが知りたい。自分だけなのかと不安になる。(43歳女性)

更年期症状対策で運動の必要性はわかっているけど、どのくらいの負荷や時間をかければいいの?(48歳女性)

どうすればいいのか、よくわかりません。仕方がないものとして様子を見ていました。いろんな情報を知りたいです。(54歳女性)

専門医からのアドバイス

不調の原因、実は更年期症状ではなく、PMSや甲状腺疾患などのことも。更年期を予測するために排卵周期をチェックしましょう。

吉形 玲美 先生の写真

産婦人科医師(医学博士)
吉形 玲美 先生

40代を迎えるあたりから「この不調は更年期症状かも?」と考える女性は結構いるようです。しかし、実は更年期症状ではなくPMS(月経前症候群)や貧血、甲状腺疾患などの可能性も。PMSと更年期の症状はよく似ていますが、PMSだと症状が出るのは月経前になります。また、貧血が原因で全身倦怠感、耳なり、めまい、肩こり、頭痛といった症状が出たり、甲状腺疾患が原因で、多汗、ホットフラッシュ、イライラなどの症状が出たりすることもあります。

一方で、頭痛、肩こり、背中の痛みなどの症状は、年齢を問わず運動不足が原因のことも。姿勢の悪さも要因になります。いずれにしても、原因を見極めるためには、婦人科などの医療機関を受診することが大切です。

排卵周期の乱れが更年期の予兆です

更年期は閉経の5年前からを指すので、事前にその時期を特定することはできませんが予測することはできます。その予測材料となるのが、卵巣機能の状態を伝える「排卵周期」です。なぜなら、加齢により卵巣が衰えてくると排卵がスムーズに行えなくなり、「女性ホルモンのゆらぎ」が起こるからです。その影響で自律神経が乱れ、その結果として現れる不調全般を「更年期症状」といいます。
卵巣機能の衰えは、排卵周期の乱れとして現れるので、基礎体温を記録することでセルフチェックできます。また、人間ドックなどで卵巣機能の検査を受けてみるのもいいでしょう。

プレ更年期から生活習慣のギアチェンジを

更年期症状は自律神経の乱れから起こるので、自律神経を整えることである程度ケアすることができます。更年期が近づく40代に入ったら、これから訪れる不調を見越して、自律神経が整う生活習慣にギアチェンジしましょう。少し早めに準備し、習慣化しておくことで、更年期をラクに乗りきれるかもしれません。
おすすめなのは、運動習慣をつけること。リラックスできるヨガ、アロマや瞑想などもいいでしょう。また、腸内細菌の働きで作られる「エクオール」を生成する能力を高める腸活もおすすめです。食物繊維や発酵食品を積極的にとり、暴飲暴食を控えましょう。

  • エクオールとは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きを有す大豆由来の成分「イソフラボン」の代謝物の名称。

PROFILE

産婦人科専門医師、医学博士
吉形 玲美 先生

医学博士、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本更年期と加齢のヘルスケア学会副理事長。産婦人科臨床医として医療の最前線に立ち、婦人科腫瘍手術等を手掛ける傍ら、女性医療・更年期医療のさまざまな臨床研究にも数多く携わる。女性予防医療を広めたいという思いから、2010年より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院産婦人科専門医として診療のほか、多施設で予防医療研究に従事。月経不順、妊活、更年期など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。’22年7月『40代から始めよう!閉経マネジメント』(講談社)を上梓。

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