家庭品の安全基準

花王では、商品の開発段階には安全性の自主評価基準を設け、原料および製品について、厳しい視点で安全性の評価を行ない、確認を行なっています。発売後も安全管理の基準を定めて、常に安全性の確保を最優先しています。

商品の開発段階から発売後まで常に安全性の確保を最優先

安全性評価と安全管理の基本的な考え方

花王では、以下の安全性評価の基本的な考え方に従って自社評価基準を設け、厳しい視点で安全性の評価を行なっています。

  • 原料(配合成分)および最終製品の両方について、安全性の評価確認を行なうこと。
  • 商品が使用される通常の使用条件および予測し得る誤使用条件で、人の健康や環境に対する安全性が十分確保できていること。
  • その時点での最新の技術および知識を用いること。
  • 法規制を遵守し、商品の安全性については、社会科学的視点で議論を尽くし確認すること。

発売後においても、安全管理基準を定めて、常に安全の確保を最優先しています。

そのため、製品の開発段階の3つの厳しい安全性評価ステップと、発売前の2つの総合的な確認を行ない、十分な安全性が確保できない商品は発売いたしません。さらに、発売後には、お客さまからの声を真摯に向き合った迅速な対応とさまざまな安全情報や行政などとのネットワークによる安全管理を行なっています。

開発段階の安全性評価

人体に対する安全性や環境への影響など、さまざまな安全性評価を実施し、科学的なアセスメントを行なっています。この安全性評価のために、厳しい自社基準と商品特性に適した評価手順を家庭品の安全性評価基準とし、商品開発研究とは独立した安全性科学研究所がすべての原料と商品の安全性評価を行なっています。

1.使用する原料の安全性評価

製品に使う原料については、その製品の使い方や特性に合わせ、あらかじめ評価手順を定めたうえで多くの厳しい安全性評価を行ない、それに合格したものだけを選んでいます。

安全性情報の十分な調査と安全性評価

原料や製品に関して、化粧品や家庭品、化学品、食品などさまざまな分野からこれまで蓄積してきた自社および社外の利用可能な安全性情報や、日本を含む各国の法規制や各種業界団体の自主規制に関する情報について、十分な調査を行なっています。調査の結果、利用可能な安全性情報が少ない場合や花王で新しく開発した原料については、自社評価基準や試験法として広く認められたガイドラインに従い、最新の技術・知見に基づき、必要な安全性試験を行なっています。

安全な原料の厳選

得られた安全性情報や試験データを詳細に解析し、各種法規への適合性を確認するとともに、これまでに蓄積した安全性データにも照らし合わせ、人や環境に対して実使用上の安全性が確認されたものだけを選択しています。

2.製品の安全性評価

花王では、製品をその使い方や特性によって、それぞれの使用場面を想定した適切な安全性評価を行なっています。実際の評価にあたっては、すでに発売されている商品で蓄積された情報をもとに製品が通常使用される条件だけでなく、予測し得る過剰使用や誤使用も考慮した安全性評価を行なっています。

環境安全性を考慮した製品の設計

衣料用洗剤や食器用洗剤などのハウスホールド製品やシャンプーなどの洗い流す製品は、家庭で使用されたあと、多くは生活排水として下水処理場で処理を受けます。しかし下水処理環境が十分に整っていない場合などには、環境中に出ていく可能性があります。
このような状況を踏まえ、花王では、これら製品が下水処理場で適切に処理され、また実際の環境中で影響を及ぼさないことを確認します。こうした評価により環境安全性の高い製品を設計し、使い方や使用する量にも配慮しています。

ミジンコ急性遊泳阻害試験

環境安全性の評価

環境に排出されることが予測される製品については、河川などの環境に出た場合を想定し、配合される原料について容易に分解するか(生分解性)、河川などの環境にいる水生生物(魚類、甲殻類、藻類)に影響を及ぼさないか(生態毒性)を評価します。また、食物連鎖に従って生物に蓄積しないか(蓄積性)も必要に応じて評価します。

3.実使用テスト

原料および製品での安全性を十分に確認したうえで、実際のさまざまな生活環境や使用実態における実使用テストを行なっています。この実使用テストでは、過剰な使用の可能性や適切に使用法が伝わっているかなど、総合的な評価を行ないます。

発売前の確認

●安全性情報の伝え方の確認

商品の使い方、使用上の注意、などの商品の安全性情報が正しく、わかりやすくお客さまに伝わるように、表示、広告、ホームページでの情報の伝え方が適切かどうかを確認します。

●総合的な評価

科学的な安全性評価とともに、商品の訴求・表示(対象者・使い方・注意表示)、容器も含めて、消費者の皆さまが商品を選んで購入され、使用・保管・廃棄にいたるまでのあらゆる実態を想定し、品質保証本部、消費者部門、基盤研究部門等による安全性を総合的に確認する場を設けて、消費者の立場に立って、実使用における安全性確保のための検討を繰り返し、十分な安全性が確認できない商品は発売いたしません。

発売後の安全管理

発売後の安全管理に関しては、安全管理部門が、関係部門とともに、消費者相談情報をはじめ、文献や学術情報、行政や業界団体からの情報、報道やその他の安全性に関する情報を幅広く収集し、事実確認とともに詳細に検討を行なって、課題や改善すべき点がないかどうかを日々管理しています。 万一、重大な問題やそのおそれがあった場合には、安全性を最優先に、消費者の皆さまへの告知や商品回収等の必要な措置を速やかに講じるために「緊急・重大トラブル対応体制」を定めています。

4.お客さま対応

発売後は、常に安全の確保を最優先する考え方のもとに、お客さまの立場に立って、お客さまの声を真摯にとらえ、できるだけ詳しく内容を確認させていただきます。お客さまや医療機関などから寄せられた情報は、全社で見ることができる花王エコーシステムに入力し、詳細な安全性点検と迅速な対応に努めています。

5.発売後の安全管理

花王では、安全管理基準(花王GVP *Good Vigilance Practice)を定めて、発売後でのお客さまや医療機関からの商品の安全性に関わる情報を積極的に収集して詳細に確認し、原因解明に努め、必要な対策を速やかに講じています。
また、顧客への責任、社会的責任、説明責任を明確かつ迅速に果たせるよう、社内関連部門だけでなく、行政や関連機関、流通との連携も含めた体制を整えています。

Page Top