発表資料: 2017年09月21日

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花王、富士フイルムとの共同研究により
非反応型持続性染毛染料“レインボー染料”の開発に成功

- 三次元の高精細な発色と、自在に色彩表現できる調色を実現 -

花王株式会社(社長・澤田道隆)はこのたび、富士フイルム株式会社(社長・助野健児)との共同研究により、独特の高精細な発色や自在な色彩表現を可能にし、毛髪内部に浸透して抜けにくい非反応型染毛染料の開発に成功しました。両社はこの染毛染料を“レインボー(Rainbow)染料”と名付けました。
花王グループでは今後、この染毛染料を活用した“レインボー染料テクノロジー”によって開発するサロン向けヘアカラーリング製品を順次展開してまいります。

酸化染料の色彩(上)と、レインボー染料の色彩(下)の比較

酸化染料の色彩(上)と、レインボー染料の色彩(下)の比較

開発の背景: 異業種・異分野との連携によって実現したイノベーション

このたび開発に成功した“レインボー染料”は、花王グループの日本とドイツの研究チームが長年の毛髪研究を通して培ってきた知見から生み出した毛髪制御技術と、富士フイルムが写真感光材料の研究開発で長年培ってきた、色鮮やかな発色を実現する染料の分子設計・合成技術との融合によって実現したものです。さらに、染料設計の権威である、ドイツのドレスデン工科大学のホースト・ハルトマン(Horst Hartmann)教授の協力も得ました。
“レインボー染料”の特長は以下の通りです。

(1) 三次元的で奥行きのある高精細な発色
花王が毛髪研究で培った毛髪内への染料の浸透深度を精密に制御する技術と、富士フイルムが写真感光材料の研究開発で培った染料の分子設計・合成技術との融合により、毛髪内部への染料の浸透深度を自在にコントロールして奥行き感のある立体的な発色を実現
(2) 自在に色彩表現できる調色
鮮やかな3原色(赤、青、黄)の染料の組み合わせで、幅広い色合いを自在に表現可能
(3) 非反応性と高い持続性を両立
染料の分子サイズと電荷制御の独創的な設計により、皮膚は染まり難く、毛髪は染まり易い特性をもつとともに、高い持続性もあわせもつ

“レインボー染料”がもつ、これらの特長をすべて活用した“レインボー染料テクノロジー”は、毛髪の動きや光の当たり方に応じて色が鮮やかに変化する独特の見え方を発現させることができる技術です。

花王グループは、世界の人々の豊かな生活文化の実現に貢献するために、消費者のニーズと独創的なシーズを融合させ、革新的な技術や商品、サービスを開発しています。さらに、異業種・異分野も含めた外部と積極的に連携して、知識の共有や意見交換を広く活発に行ない、潜在的な知識・技術の融合を十分に発揮できる体制を構築して、イノベーティブな成果の創出を図っています。
花王グループは今後も、世界の人々の暮らしを豊かにし、広く社会に貢献するための革新的な技術開発を進めてまいります。


花王株式会社 取締役 常務執行役員 研究開発部門統括 長谷部佳宏のコメント
「新次元の染毛染料を開発したい、という私たちの夢に対し、世界屈指の技術をもって協力して下さった富士フイルムに心より感謝しています。この技術開発は将来、世界中の人達に広く使って頂くことを志しています。今後も富士フイルムと一緒にこの技術を世界に広げる努力をしてまいります。」

富士フイルム株式会社 執行役員 R&D統括本部長 柳原直人のコメント
「私たち富士フイルムの色材に関する分子設計・合成技術と高品質な量産技術が、新たな価値を生み出す革新的な染毛染料の実現に貢献できたことを大変嬉しく思います。今後も花王と志を共に、この新技術を通じて、世界の人達に革新的な髪色の美を提供してまいります。」

花王グループのサロン事業について

花王グループのヘアケア事業には、ヘアサロンを顧客とするB to Bビジネスであるサロン事業と、消費者向けのマス事業があります。サロン事業は欧米が中心、マス事業はプレミアムマス(高価格帯)を主に販売する欧米と、ボリュームマス(中価格帯)を中心とする日本を含むアジアで展開しています。
創造力豊かなサロンのスタイリストのために、そして、多くの人達が自由に利用できる将来のマス商品へ‥花王グループは、技術革新への挑戦へ積極的に取り組んでいます。

お問い合わせ

花王株式会社 広報部

03-3660-7041~7042

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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