
約400種類の受容体とにおい分子の関係を解き明かす

鼻の奥には約400種類もの、においを感じるセンサー「嗅覚受容体」があり、様々なにおい分子をとらえて脳に信号を送り、香りやにおいとして認識される。この嗅覚受容体を培養細胞の表面に発現させ、におい物質に応答する状態をつくることで、においに対する嗅覚受容体の反応を網羅的に解析する技術。
嗅覚受容体はアミノ酸が連なってできたタンパク質。その中の不安定になりやすい部分を特定し、他に置き換える工夫により、ほぼすべての嗅覚受容体を培養細胞表面に発現させ、解析できるようにした。

約400種類の嗅覚受容体の応答を網羅的に測定できる評価系「Scent Vista 400™」を構築。
異なる原料にもかかわらず、よく似たにおいと感じるローズオイルとゼラニウムオイルは、嗅覚受容体の反応パターンは類似していることが判明。

「ムスクの香り」を網羅的に認識する嗅覚受容体の発見 ~化学構造からムスク香料の高精度な予測が可能に~
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2023/20230913-001/
約400種類の嗅覚受容体の反応を網羅的に解析する技術を確立
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2025/20250924-001/