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未来に“きれい”を

花王の環境への取り組みから、
その一部をご紹介します。

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界面科学について

くらしの身近にある界面科学

界面科学は花王の事業の原点であり、中核の技術です。
洗剤やシャンプー、リンス、化粧品、柔軟剤、静電気防止剤など様々な製品だけでなく、実は、牛乳やバター、マヨネーズやアイスクリームといった食品など、くらしの身近に界面科学は多く活用されています。

食品にも活用される界面科学のイメージイラスト

界面とは

空気と油の境目、油と水の境目にできる界面のイメージ画像

界面とは物質と物質が混ざり合わずに接している面、すなわち境界面のことです。空気と水が接する水面や、ドレッシングの酢と油の境界面など、私たちの身のまわりのいたるところに界面があります。


界面活性剤とは

界面活性剤は、「界面(物質の境の面)」に作用して、性質を変化させる物質の総称です。水になじみやすい「親水基」と、油になじみやすい「親油基」の2つの部分を持った構造で、本来、水と油のように混じり合わない物質を混ぜ合わせることができます。

水になじみやすい「親水基」と、油になじみやすい「親油基」の2つの部分を持った構造の界面活性剤のイメージ図

界面活性剤の構造


界面活性剤のはたらき

界面活性剤には、マヨネーズのように、卵黄に含まれるレシチンのような天然の成分もあれば、洗剤のように化学的に作られた化合物もあります。

なぜ、マヨネーズは分離しないのか?

身近な界面活性剤の例:マヨネーズの写真

酢と油でつくるドレッシングは時間が経つと分離しますが、同じ酢と油を使っても卵黄を加えて作るマヨネーズは、分離せず酢と油が混ざり合って安定した状態になります。

「ミセル」を形成するイメージ図

これは、酢と油を撹拌(かくはん)することにより油滴サイズを小さくし、卵黄に含まれるレシチン(界面活性剤)が、水となじみやすい親水基を外側に、油となじみやすい親油基を内側にした球状の「ミセル」を形成するためです。

食器の油汚れはなぜ落ちるのか?

油汚れに食器用洗剤を使用した実験 

油のついた食器を水の中に入れても油は食器に付着したままですが、そこに洗剤を入れると油が浮いて水と混ざり合います。
これは、洗剤に含まれる界面活性剤の、油となじみやすい親油基が汚れの油脂になじもうと汚れを取り囲み、外側の親水基は水になじもうとして汚れをひきはがすためです。

界面活性剤が油汚れを引きはがすイメージ図

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