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未来に“きれい”を

花王の環境への取り組みから、
その一部をご紹介します。

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原料こそがエコの原点

洗剤の原材料

洗剤の原材料は、環境への影響のみならず、世界の人口増加にともなう食糧問題など、複合的な視点で考えていかなければなりません。花王は、こうした地球の未来を予測しながらさまざまな可能性を探り、SDGs(※)の視点からも優れた原材料の開発を進めています。

※SDGs(Sustainable Development Goals)とは  
2030年に向け、2015年9月に国連で採択された持続可能な世界を実現するために、経済、社会、環境の統合的向上を打ち出した17のゴール・169のターゲットから構成された国際目標。

洗剤の原料となる植物とそれを世話する人の写真

植物性の原材料は再生可能であり、栽培期間中は光合成によってCO2排出量削減に貢献できることから、石油系の界面活性剤と比べて環境への負荷を低く抑えられます。

アブラヤシの実

現在、洗剤やシャンプーに使用している界面活性剤の原材料は、主にココヤシから採れるヤシ油と、アブラヤシの種子から採れるパーム核油です。
アブラヤシの果肉から取れるパーム油は、チョコレートや揚げ物用などの食用油にもなります。


バイオマスの研究

国連の予想によれば、2050年に世界人口は97億人を超え、全世界が食糧不足に直面するとされています。洗剤の原材料であるヤシは食料としても大切な植物です。また、経済成長によって人々の暮らしが豊かになり洗浄剤の使用量も増加することで、ますます原材料の枯渇が考えられます。

さまざまな性質を持つ藻類の培養・分析

花王は環境に負荷をかけず安定的に供給できる「非可食のバイオマス(=食用ではない植物など生物由来の原料)」の研究を始めています。

「藻類」の秘めた可能性

藻類系バイオマスのイメージイラスト  藻類系バイオマスから、油脂が採取され、界面活性剤が作られる

バイオマスのひとつとして着目しているのが「藻類」。「藻類」から採取できる油の量は同面積あたりで比較するとヤシの10倍以上といわれています。
また、ヤシは熱帯雨林という限られた場所でしか栽培できませんが、「藻類」は農耕に適さない土地や機械で制御された工場内でも生産できます。

油をつくる「藻類」の培養実験

栽培時の電力使用によるCO2排出量の課題などはありますが、研究が進めば将来洗剤の原材料はヤシ油から「藻類」にシフトしていくかもしれません。花王ではさまざまな角度から、実用化に向けた研究を続けています。

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