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花王技術図鑑

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高濃度の炭酸を長くお湯に溶け込ませる

高濃度炭酸入浴剤

  • #炭酸入浴剤 #温熱効果 #血行促進 #温活 #重曹 #炭酸ガス #反応制御 #タブレット製剤技術 #健康科学 #温熱生理学
  • 2025/11/14

タブレットで入浴湯中に炭酸ガスを効率よく発生させ、高濃度に保つ技術。炭酸ガスの発生量・速度・泡の大きさは、タブレット形状・構造と処方の組み合わせで緻密にコントロール。さらに、湯のpHまで調整することで湯中の炭酸濃度を高く維持し、入浴時の温浴効果を高め疲労回復などを促すことができる。

オリジナリティ・特徴
(unique points)

炭酸ガスの源はタブレット中の重曹やソーダ灰。発生速度をあえてゆるやかにして、炭酸がしっかり湯に溶け込む時間を確保している。そのために、重曹との反応が穏やかに進行するフマル酸を成分として採用。

フマル酸+重そう→フマル酸ナトリウム+水+炭酸ガス

炭酸ガスの泡サイズも重要。微細な泡はくっついて大きくなりにくく、湯の表面に浮かびにくいため、水中に長くとどまって炭酸を湯に溶け込ませる。泡を小さく抑えるために、反応の進行を調整する助剤など処方を設計し、タブレット製剤として具現化。

炭酸ガスの状態が安定になるように、湯のpHを低めに制御。入浴湯中に溶け込む炭酸濃度を高く維持する。

酸性領域 炭酸ガスが水にとどまりやすい(水中の炭酸ガズの存在比が上がる) 中性領域 アルカリ性領域

これがあると何が変わる?
(future view)

  • 誰でも簡単に、入浴による温浴効果を高めて疲労回復につながる環境を再現できる。
  • 手軽で継続可能な、日常的なセルフケア・温活手段を提供できる。
  • 製剤技術による炭酸ガスの発生速度コントロールで、よりパーソナライズされた温浴ケア・バスタイムの提供が可能に。

関わった主な研究分野
(concerned division)

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