発表資料: 2019年08月26日

「花王社会起業塾」 2019年度支援対象起業家決定

~「これからの新しい生活文化をつくる」というテーマで3組を支援~

花王株式会社(社長:澤田道隆)は、2010年より、ビジネスの手法で社会課題の解決をめざす若手社会起業家の育成を支援する「花王社会起業塾」を実施しています。このたび、36組の応募の中から、2019年度に支援する3組の社会起業家を決定いたしました。花王社会起業塾では、「これからの新しい生活文化をつくる」というテーマを設定し、今年度は、孤立した子ども・若者への支援や地方創生、女性のQOLの向上などの課題解決に取り組む社会起業家を支援します。2019年8月から2020年3月まで約8カ月間にわたり、「社会起業塾イニシアティブ* 」のプログラムを実施し、事業の成長を加速する支援を行ないます。また、今年は社会起業家と社員との接点づくりを強化し、お互いの気づきや学びを共有することで、さらなるインパクト増大をはかります。花王はこれからも、若手社会起業家の育成を通じて、新しい社会価値の創造に寄与してまいります。

  • * 特定非営利活動法人ETIC.(エティック)が主催し、複数企業が連携して社会起業家を育成・支援するプラットフォーム。社会起業家の応募や選考、プログラム運営等は「社会起業塾イニシアティブ」が行なう。花王のほかに、NECが参画。

2019年度「花王社会起業塾」 支援対象社会起業家と事業テーマ(50音順)

● 荒井 佑介さん (特定非営利活動法人サンカクシャ 代表理事)
事業テーマ : 「孤立する子ども・若者と社会資源のマッチングシステム」


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サンカクシャは、「相談相手がいない」「人に頼ることができない」など、地域や行政の支援につながりにくい孤立した子ども・若者がいることに着目しています。支援につながりにくい要因のひとつが、子ども・若者の「支援」に対する抵抗感です。私たちは、支援っぽさを出さずに彼らとつながり、支援の手を届けるスタイルで活動をしています。孤立した子ども・若者と出会うためのアウトリーチ事業、信頼できる大人を獲得する居場所づくり事業、進路就職まで一気通貫でサポートする社会参画事業の3本柱で事業を展開し、孤立する子ども・若者の自立を地域で包括的にサポートしていきます。

● 荏原 優子さん (団体名未定)
事業テーマ : 「地方での機会創出する場としての多世代交流複合拠点づくり」


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過疎化の問題に直面する奈良県山辺郡山添村で暮らし続けるしくみづくりを実施していきます。主に、新しい可能性に出会い、機会創出の場づくりとして、老若男女問わず、「楽しむ」「食べる」「働ける」を創る事業の実施を予定しています。具体的な内容として、①仕事②学び③運動の3つの機会を創出できる交流拠点の運営と、最も困っている地域の方々の健康を支える事業(訪問看護を含む訪問型サービス)に取り組んでいきます。

● 角田 真住さん (Alopecia Style Project Japan 共同代表)
事業テーマ : 「違いを受け止め合える関係を、髪を失った女性が自ら作り上げる」


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Alopecia Style Project Japanは、髪の有無に関わらず、本来その人自身が持っている個性にフォーカスできる関係性を築くために活動しています。髪を失うことは、発症をした本人にとってなじみがなく、受け入れることに時間がかかります。しかしながら、それは私たちを構成する要素のひとつでしかなく、アイデンティティを決めるものではありません。これは、症状に関わらず生き生きと活動するモデルケースが不在であること、自分の成功体験の欠如が問題であると考えます。そのため、症状に左右されない関係性を多くつくり、またそのモデルケースのシェアを行ないます。

【プログラム期間】
2019年8月26日~2020年3月10日


【プログラム内容】
専門家や先輩起業家からアドバイスを受ける機会・合同研修への参加機会を提供し課題の本質をつかみ、事業を徹底的に磨きあげるための支援を行ないます。また、さまざまな社員との接点の機会も提供していきます。

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VBMとは、自主バーチャルボードミーティング(仮想理事会)の略。先輩起業家や専門家と経営課題を集中的に議論する戦略会議。

※これまでに支援した花王社会起業塾生および活動内容等は、花王ウェブサイト「社会貢献の取り組み」をご覧ください。

※「社会起業塾イニシアティブ」の詳細については、特定非営利活動法人ETIC.(エティック)のサイトをご覧ください。

お問い合わせ

花王株式会社 広報部

03-3660-7041~7042

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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