カラーリング剤
主に使われているヘアカラーリング剤
それぞれの特長を理解して、上手に使い分けましょう。
メラニン色素を分解して脱色すると同時に、染料同士が髪の内部で結びついて、しっかり染まります。
洗髪しても色は落ちにくいのですが、髪が伸びると、色の段差ができるので、部分的に染め直す必要があります。染め直す目安は、約1ヶ月~2ヵ月。バッチテストが毎回必要です。
●髪色を変えて長持ちさせたい方におすすめ
(白髪をしっかり染めたい方に)
●明るい髪色にしたい方に
繰り返し染めると、毛髪のメラニン色素は脱色されますが、以前染めたヘアカラーの染料はあまり脱色されません。
同じ色に見えても、履歴が根元から毛先まで異なるので、明るさを大きく変える際には注意が必要です。
混合すると反応がはじまるため、1剤と2剤は別々の容器に分けられています。使用する直前に混合して即塗布し始めます。
「メラニンの脱色・・・酸化剤」「染料の発色・・・染料中間体と酸化剤」に必要な成分が、1剤と2剤に分けられています。それらを混合すると反応がはじまるため、使用する直前に混合します。
毛髪の中に浸透した染料中間体が、酸化剤によって重合して染料の大きな分子となり発色します。
そのため、洗髪で流れ出にくく、長持ちします。
少量ずつ何回かに分けて使えるので、部分的あるいは短い髪を染める場合に経済的に使える。
生え際、根元など伸びてきた白髪や、ショートヘアの全体染め向け
クリームタイプ
刷毛状のブラシを使い、染めたい部分を、クリームがしっかり覆うので、生え際や根元などの白髪や短い髪をしっかり染めるのに向いている。
ワンプッシュエアゾールタイプ
ワンプッシュで2液を同時にブラシに出して手軽に染められる。
液や泡が髪に広げやすいので、髪全体を染めるのに適し、髪全体を染める使い切りタイプになっている。
ヘアカラー(酸化染毛剤)のダメージケア・ニオイ低減技術
家庭で心地良く繰り返しカラーリングできるよう、ダメージケア技術やニオイ低減技術が開発されています。
ダメージケア:
ヘアカラー直後のシャンプー時に最もキューティクルが傷みやすく、きしむことがわかり、施術直後にキューティクルを覆い守る技術が開発されています。
ニオイ低減:
アンモニアは、揮発して施術後に残留が少ないため、アルカリ剤として多く使われていますが、揮発性ゆえに刺激臭が気になります。効果的に働かせたり、代替アルカリを用いたり、マスキング・香料など、刺激臭を減らす技術が開発されています。
直接染料が髪の表面付近に浸み込んで染まるタイプ。
ヘアマニキュア(酸性染毛料)は、酸性染料が毛髪に浸透して染まります。メラニン色素を脱色しないので、黒髪に染めてもあまり色は変わりません。シャンプーのたびに徐々に色が落ちて、染める前の髪色に戻ります。2~3週間を目安に、染めると良いでしょう。バッチテストは必要ありません。
こんな方におすすめ
●髪の傷みが気になる方に
●傷みや頻度を気にせず染めたい方に
塩基性染料または酸性染料が毛髪に浸透して染まります。放置時間が短く、シャンプー後の濡れた髪に使用するため、1回ではヘアマニキュアほど染まりません。頻繁に使って徐々に染まるものもあります。塩基性染料を採用している製品が多く、その中にはパッチテストを推奨している製品もあります。
●毎日のお手入れの中で白髪を目立たなくしたい
液が含浸したスポンジ部で髪に塗布し、洗い流さない一時染めタイプ。
ヘアマニキュアと同様に、酸性染料が毛髪に浸透して染まりますが、色づきが薄いため洗髪で色が落ちます。繰り返し使用してもしっかり染まりません。
●気になった時に、次のシャンプーまでの間、白髪を目立たなくする
一時染毛料は、髪の表面に顔料で色をつけ、洗髪すると色が落ちます。毛髪に顔料を付着させ1日持たせるために、液や容器に工夫が施されています。パッチテストは必要ありません。
マスカラ、スプレータイプなどがあります
こんな方におすすめ
●気になった時、次のシャンプーまでの間、 白髪を目立たなくする、黒髪にする