2019年01月08日
~科学技術の未来を担う次世代の人材育成を支援~
花王は、高校生の理科教育の質の向上に貢献するため、「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(主催:朝日新聞社、テレビ朝日)に協賛し、毎年優れた作品に花王賞、花王特別奨励賞を贈呈しています。
花王は2005年の第3回から協賛を始め、2016年からは、特別協賛社として、さらに注力して支援を行なっています。
JSEC2018では、全国137校の高等学校から247の研究作品の応募があり、予備審査、大学教授など専門家が審査する一次審査を通過した30作品が最終審査会に進出しました。
12月8、9日の2日間にわたり、日本科学未来館(東京都江東区)で最終審査会が行なわれ、総合審査の審査委員として花王からも研究員が参加し、各賞を決定しました。
最終審査会では、高校生自らが研究内容について、ポスター発表形式でプレゼンテーションを行ないました。いずれも専門性が高く、熱のこもったものでした。
花王賞は、馬鈴薯澱粉のヨウ素呈色において教科書等に記載していることとは異なる現象を発見しそのメカニズムを解明した、福岡県立明善高等学校の庄山隼斗さん、林田ももこさん、山本真太朗さんの研究作品に贈呈しました。
また、花王特別奨励賞は、水辺や湿地に分布するフギレデンジソウの小葉の形態形成について研究したノートルダム清心学園清心女子高等学校の前田萌絵さん、坪倉妃那さん、鉄の振動反応を新しい方法で再現することをめざし研究した北海道旭川東高等学校の小川詩織さん、池川日央里さん、三宅渉太さんの作品に贈呈しました。
フギレデンジソウの研究についてのプレゼンテーション
花王賞を受賞した福岡県立明善高校の皆さん
JSECの上位入賞者は、米国で行なわれる国際大会Intel ISEFへ派遣されます。また、花王では、花王賞、花王特別奨励賞の受賞校をお招きし、研究施設の見学や研究員との交流を図るスタディツアーを開催する予定です。
若きサイエンティストの皆さんが、このような交流の場をさらなる飛躍の機会として活用し、視野を広げ科学技術の未来を切り拓いていくと共に、よりよい社会へと変えていく力となることを期待しています。