~生物多様性支援プログラム~
花王株式会社(社長・澤田道隆)は、2019年3月1日より、第16回(2019年度)「花王・教員フェローシップ」の参加者を募集いたします。
「花王・教員フェローシップ」は、小学校・中学校の教員を対象にしたプログラムで、夏休み期間に1~2週間程度、生物多様性保全に向けた海外の野外調査研究にボランティアとして参加する機会を提供するものです。参加した教員の方々に、自らの体験や感動を、学校や地域での環境教育の現場で活かしてもらうことを目的としています。また、参加者同士のネットワークづくりや科学的な調査技法の習得、異文化交流、多様性の理解など、プログラムを通じて得たさまざまな経験を、児童や生徒、教員同士、地域社会に広く伝えてもらうことを期待しています。今年は、アラスカでのラッコの調査やケニアでのゾウと農業の関連を分析する調査など、5つのプロジェクトへの参加者を募集いたします。
本プログラムは、認定特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパンと協働で実施しているもので、アースウォッチ・ジャパンがプロジェクトを選定し、花王が支援しています。2004年の開始からこれまで、世界各地で実施されたのべ80のプロジェクトに158名の教員の方々が参加しました。今回の募集を最後に当プログラムを終了いたしますが、後日、プログラムの成果を取りまとめ、広く発信していく予定です。
花王は、今後も社会のサステナビリティに向けて、さまざまなステークホルダーと連携した活動を推進してまいります。
●授業を通じて調査に携わる人々の姿を見て、尊敬の念を抱き、自分もやってみたいという意識が生まれていた。知ることによって世界が広がり、未来の環境を守る一歩となってほしい。(東京都小学校教諭)
●研究者から調査に対する熱い思いと、それを楽しむ明るさを感じた。日々の教育でも、真剣な中にも明るさを失わず、熱意をもって取り組むことの重要性を改めて考えさせられた。(東京都小学校教諭)
●子どもたちの一番近くにいる教員が見たこと、体験したことを伝えることで、子どもたちの純粋な心や感性に大きな影響を与えると思う。子どもたちの心に残り、いつか思い出して自分にできることをしようと思ってくれることを願っている。(千葉県小学校教諭)
2018年の現地野外調査の様子 (「 」内はプロジェクト名)
「スコットランドのハイランド地方をオオカミとクマに返せるか」
2018年の現地野外調査の様子 (「 」内はプロジェクト名)
「アラスカのラッコと海草」
昨年の報告会の様子および参加いただいた教員の方々の報告書はこちらからご覧いただけます。
【実施プロジェクト一覧】
野外調査プロジェクト名 | 調査地 | 期間 |
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モンタナ州の気候変動がハックルベリーとハイイログマに与える影響 | 米国 | 2019年8月2日~8日(7日間) |
コスタリカの水棲哺乳類 | コスタリカ | 2019年8月3日~11日(9日間) |
ケニアのゾウと持続性のある農業 | ケニア | 2019年8月4日~15日(12日間) |
モンゴル大草原の野生生物 | モンゴル | 2019年8月4日~17日(14日間) |
アラスカのラッコと海草 | 米国 | 2019年8月10日~19日(10日間) |
【支援内容】
・野外調査プロジェクトの研究分担金約30万円(調査期間中の食費・宿泊代・移動費等を含む)
・参加にかかる費用の補助10万円(渡航費、装備品費用等 使途自由)
【対象者・募集人数】
小学校、中学校の教員10名(各2名/5プロジェクト)を公募、選考委員会にて決定
【スケジュール】
3月1日~4月10日 | 応募受付期間 |
5月上旬 | 選考委員会 【選考委員】 <委員長> ・石田 秀輝(東北大学 名誉教授) <委員> ・今井 通子(登山家) ・浦辺 徹郎(アースウォッチ・ジャパン理事長) ・石渡 明美(花王株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション部門統括) |
8月 | プロジェクト実施 |
10月下旬(予定) | プロジェクト参加報告会(東京) |
※プログラムの詳細は、添付の「花王・教員フェローシップ」2019年度募集要項をご覧ください。
花王株式会社 広報部
※この資料は、重工記者クラブ、文部科学記者会、環境省記者クラブへ配布しています。
※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。