参考資料: 2018年07月12日

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<こころで感じるスキンケア研究>

顔肌への継続的な触覚刺激が快感情を喚起、肌の質感が向上

-日常的なスキンケア行動が肌に与える影響を確認-

花王株式会社(社長・澤田道隆)感性科学研究所、スキンケア研究所、メイクアップ研究所、生物科学研究所は、日常的なスキンケア行動が肌に与える影響について研究を行なっています。今般、以下の研究知見を得ました。
1) スキンケア行動のひとつで、顔肌への触覚刺激が快感情を喚起すること(試験1参照)
2) 快感情を喚起する顔肌への継続的な触覚刺激が、見た目の肌状態(肌の質感)を向上させ、その効果は快感情の喚起する程度と関連すること(試験2参照)

花王は、今後も肌とこころに関わる要素をより深く研究し、五感を介して肌を美しくするスキンケア研究を積み重ねていきます。

試験1 日常のスキンケア行動(触覚刺激)がヒトの心理・生理指標に及ぼす影響

「生理心理学と精神心理学」(2018, accept in press)、第35回日本生理心理学会(2017.05.27-28)にて発表済み

【試験期間】
2015年5月~9月(朝のスキンケア場面を想定し、試験は午前中に実施)
【試験対象】
19~23歳の女性24名
【試験条件】
・試験品  : 化粧水(無色透明、さっぱりとした感触)、水
・塗布方法 : 手
・塗布条件 : 塗布動作4パターン(化粧水を手で塗布/水を手で塗布/塗布動作のみ/塗布動作なし)
塗布動作後の押さえ* 動作2パターン(押さえ有/押さえ無し)

  • * 押さえ:スキンケア行動のひとつとして、顔肌を両手で包み込むように押さえる動作(ハンドプレス)

【評価指標】
<生理指標>心拍数、心拍変動、呼吸 <心理指標>化粧版感情評価尺度

【試験結果】
1. 肌を押さえること(ハンドプレス)によって、「幸福・満足」「贅沢感」「活力感」「活動的快」の快感情を喚起
2. 化粧水や水を塗布することによって、「リラックス」の快感情を喚起
3. 化粧水+押さえ動作(ハンドプレス)することによって、「リラックス」「集中」の快感情を喚起

(まとめ)ハンドプレスなどのスキンケア時の触覚刺激により多様な快感情が喚起することがわかりました。

試験2 快感情が肌状態に及ぼす影響

第80回SCCJ研究討論会(2017.07.13)にて発表済み
※SCCJ : The Society of Cosmetic Chemists of Japan (日本化粧品技術者会)

検証1(ハンドプレスの継続により肌状態が向上するのかを検証)

【試験期間】
2015年11月~12月(4週間)
【試験対象】
21~38歳の健常な日本人女性22名
【試験条件】
<コントロール群: 11名>:朝と夜に通常通りのスキンケアを行なう
<ハンドプレス群: 11名>:朝と夜に通常通りのスキンケアを行ない、その後ハンドプレスを実施
【評価指標】
一定の評価基準で客観的な目視評価のトレーニングをした専門家により、肌の質感を目視評価
<肌の質感の評価項目>
うるおい、乾燥感(なさ)、つや、透明感、なめらかさ、キメの整い感、色むら(なさ)、黄み(なさ)

【試験結果】
ハンドプレス群はコントロール群と比べ、4週間後に肌の質感が向上しました。

検証2(ハンドプレスによって喚起された快感情により肌状態が向上するのかを検証)

【試験期間】
2016年11月~12月(4週間)
【試験対象】
23~48歳の健常な日本人女性20名
【試験条件】
朝と夜に通常通りのスキンケアを行ない、その後ハンドプレスを実施
【評価指標】
肌の質感評価(検証1と同じ手法)
ハンドプレス後の感情状態を化粧版感情評価尺度により評価し(週に一回夜に実施)、快感情に関わる8つの感情因子の4週間分の平均を算出し、さらにこの平均より快感情の値を算出
<快感情の因子>:幸福・満足、贅沢感、活力感、好緊張、集中、驚き、活動的快、リフレッシュ

【試験結果】
1. ハンドプレスにより快感情がより喚起されたグループは、快感情があまり喚起されなかったグループと比べ肌の質感が明確に向上
2. 快感情の値と肌の質感向上は比較的高い相関係数で正に関連

(まとめ) 化粧行為で生じる快感情は肌状態を向上させることが示唆されました。

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花王株式会社 広報部

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