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2015年12月07日

南三陸町で、現地見学と農業ボランティア 第二弾を実施

花王では「心のケア」と「自立的復興(産業復興)支援」を2つの柱として、東日本大震災の復興支援を行なっています。
11月21日(土)~22日(日)の2日間にわたり、花王グループ社員20名が宮城県南三陸町を訪れ、現地の見学と農業ボランティアを実施しました。今回は、5月に続いて2回目の実施で、直接的な復興支援に加え、社員自らの体験を通じた気づきや学びの場になることを願って企画しました。

自分の目で見て体験することでの気づき

当日は、花王グループの研究、生産、マーケティング、販売など、幅広い部門から集まった社員たちが、仙台からバスで南三陸町へ向かいました。車中では、オリエンテーションとして、東北の若手リーダーを応援しながら地域の活性化を進めている一般社団法人復興応援団の佐野さんから、南三陸町の特徴や被災状況、震災復興事業の概要などをご説明いただきました。

津波の被害を受けた戸倉中学校

津波の被害を受けた戸倉中学校

南三陸町到着後は、指定避難場所として20メートルの高台にありながら津波が押し寄せた戸倉中学校や、残った鉄骨が津波被害の大きさを伝える防災対策庁舎や高野会館など、今も残る被災の様子を見学しました。震災前と震災直後の写真を照らし合わせたり、実際に被災された方のお話を聞きながら見学することで、より理解を深めることができました。
また、嵩上げが進んでいる状況や「南三陸町さんさん商店街」の移設予定などのお話も聞くことができ、5月と比べても、復興の進捗の様子を見ることができました。

菊畑で作業をする社員の様子

菊畑で作業をする社員の様子

その後、午後から翌日午前中にかけては、小野花匠園さんで農業ボランティアを行ないました。農家は家族経営が多い中、社長の小野さんは、大震災後、雇用の創出が重要だと考え、事業を株式会社化し、新しい流通形態にもチャレンジするなど、今では40人近くを雇用しています。農作業を手伝いながら、その作業がどのように役立つのかの説明を聞いたり、失敗から得た発想の転換などのお話を聞き、新しいことにチャレンジし続ける小野社長の前向きな姿勢から多くの気づきを得ることができました。

参加者からは、「テレビでも観ていた場所を実際訪ねたことや、被災経験された実話を交えた話は自分の想像をはるかに超えるものであり、きちんと事実を知る、理解した上で自分ごと化する大切さを感じた。」「役にたったと言っていただけたことが嬉しかった。また、現場でもの作りをされている方の気持ちを感じることができたのは、自分にとって大変有意義だった。」など、現地で体験することの大切さについて語るとともに、南三陸町のファンになって帰りました。

復興応援団の佐野さんからは、「活動の一つひとつは点であっても、集まれば大きく広がっていく」とのお話がありました。活動は続けていくことが大切と考え、これからも花王は、さまざまな形で東北の復興に寄り添っていきたいと思います。

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