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2015年06月10日

南三陸町で、花王社員が現地見学と農業ボランティアを実施

花王では「心のケア」と「自立復興(産業復興)支援」を2つの柱として、東日本大震災の復興支援を行なっています。

5月23日(土)~24日(日)の2日間にわたり、宮城県南三陸町で、花王グループ社員による現地見学と基幹産業である農業ボランティアを実施しました。大震災から5年目に入り、現地の状況も少しずつ変化している中で、産業復興による自立支援が、いま求められています。一方で、人々の大震災に対する意識は年々薄れつつあり、現地の今を知り、大震災を機に新しい価値づくりに取り組む農家さんでボランティアを行なうことで、産業復興の様子を社員が自らの目で見て体験して、気づきにつなげてほしいという思いをこめて、企画しました。当日は研究をはじめ、生産、マーケティング、販売など、たくさんの部門から総勢20名が参加しました。

自分の目で見て体験することの大切さ

震災遺構として今も残る防災対策庁舎。

震災遺構として今も残る防災対策庁舎。

仙台に朝集合し、そこから、東北の若手リーダーを応援しながら、地域の活性化を進めている一般社団法人復興応援団の佐野さんのコーディネートで、バスで南三陸町へ出発しました。車中、南三陸町の特徴や被災状況、震災復興事業の概要などをご説明いただきながら、到着後は、まずは被災の様子を見学しました。20メートルという高台にあり、災害時の指定避難場所であったにもかかわらず、津波が押し寄せた戸倉中学校や、震災遺構として鉄骨が今も残る、防災対策庁舎など、震災前や震災直後の写真などと照らし合わせながら、町を見学しました。

菊の収獲後の残り株をとり除く作業に精を出す社員。

菊の収獲後の残り株をとり除く作業に精を出す社員。

午後からは、大震災後、雇用の創出の重要性に気づき、通常、家族経営がほとんどである農家を、株式会社にし、今では40人近くを雇用する小野花匠園さんで農業ボランティアを行ないました。雇用を創出するために、新しい流通形態にチャレンジする小野社長のお話を聞いたり、菊栽培の土整備やトマトの収獲などをお手伝いし、夜の懇親会でも交流を深めました。

参加者たちは「テレビ等で見聞きしてきた情報とのギャップを五感を通じて感じ取れたことは、とても有意義だった」「自分で体感することがすごく大事であり、『自分ゴト』になることで、復興や東北のことを考えるきっかけになるんだと身をもって実感した」「現地の方に少しでもお役に立てたことがうれしかった」など、現地にいき、体験する大切さについて語ると共に、みんなが南三陸町のファンになって帰りました。


これからも花王は、さまざまな形で東北の復興に寄り添っていきたいと思います。

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