第6回コンテスト(2015年)

2015年3月2日より、「第6回花王国際こども環境絵画コンテスト」の募集を実施いたしました。
37カ国・地域、12,456点(国内2,450点、海外10,006点)の中から選ばれた「いっしょにeco 地球大賞」1点、「いっしょにeco 花王賞」6点、「優秀賞」25点の受賞作品と、審査会、審査員の総評、表彰式の様子をご紹介いたします。

第6回花王国際こども環境絵画コンテスト 表彰式 映像

受賞作品のご紹介

いっしょにeco 地球大賞

「豊かな自然」
Thatchaphon Kaeokamkong さん
(11歳 タイ)

絵に込めた思い

木は自然がくれた遺産です。木はそのものがすばらしく、変化に富んでいます。それは、成長と繁栄をあらわす自然のお手本です。木はすべてのものにとって、とても貴重な資源なのです。豊かな食べ物、生態系、薬草、そして野生の生物のすみかのもとになっています。また木は空気をきれいにして、土が押し流されるのを減らします。緑色の木は、休んだり楽しんだりする場所にもなります。森は破壊されるともとにもどすのがとてもむずかしいので、ずっとぼくたちと一緒にいられるように、自分たちでできるかぎり木や森を大切にする必要があります。

審査員講評

地球上の万物の実りがテーマ。さまざまな実りのモチーフが盛り込まれた大きな木を囲む人々の様子が喜びに満ち、多幸感にあふれる作品だ。近年、世界では、災害をはじめとする悲しい出来事も多いが、それを払しょくさせてくれる希望がこの絵にはある。果物や人間、動物など、数多くのモチーフが登場しているが、配置、色彩ともにバランスがよく、すばらしい画面構成力だ。樹木の上部がほのかに光る様子は希望の光であろう、絵全体に広がる物語を感じさせる。色彩感覚やテクニック、メッセージ性の強さ、すべてにおいて地球大賞に値する作品だ。

いっしょにeco 花王賞

「代替エネルギーの植えつけ」
Chonthicha Pittathasa さん
(7歳 タイ)

絵に込めた思い

わたしは、お母さんとキャッサバを植えに行きました。キャッサバは、食べられるというだけではなくて、ほかにもたいへん役にたつしげんだと思います。石油のかわりとして、ねんりょうをつくるのに使うこともできます。キャッサバのねんりょうからできるエネルギーは、空気をよごさないので、とってもよいです。

審査員講評

大地から伝わってくる香りや圧倒的なエネルギーが絵にみなぎっている。非常に日常的なシーンでありながら、自然と共に生きることの喜びを感じる。緻密に描かれた作品が多い中、大胆な構図が目を引いた。植樹の様子だろうか、楽しそうに作業をする人物の表情も印象的。どこまでも広がる大地を連想させながらも3人の動きと衣服の色合いが絵全体を引き締めており、画面構成力も高い。画材の選び方も工夫されており、背景は水彩絵具、人物はクレヨンといったように変化をつけ、これが個性にもなっている。

「未来の世代のために地球を救おう」
Josephine Thessalonica Lavencia さん
(13歳 インドネシア)

絵に込めた思い

私たちの地球は、水質汚染や大気汚染、違法伐採でほとんど破壊されてしまいました。だから、これからはみんなで行動を起こして未来世代のために地球を救いましょう、そんな意味をこの絵に込めました。

審査員講評

子どもの背中に鳥が巣をつくり、ヒナが元気に鳴いている。さらに、子どもには金色のサルがぴたりと寄り添い、茂みの中では生まれたばかりのカメが今にも歩み出そうとしている。この子どもが見ている夢は、きっと幸せなものに違いない。画面のそこかしこに生命力と慈悲があふれ、見ているとほっと心が癒される。子どもやサルのおだやかな表情が絵全体のほのぼのとした印象をいっそう引き立て、大らかさを感じさせる。あらためて「人間も自然の一部なのだ」と思い起こさせるとともに、人間の業というものを深く反省させられる。

「月夜を楽しもう」
江口 暁香 さん
(15歳 日本)

絵に込めた思い

東京の都心に行くと、夜でもネオンやビルの照明がいつまでも光っています。しかし、使っていない電気を消したり照明の明かりをおさえることで、普段見ることがなくなった月夜や星空を見ることができるのではないかという思いで描きました。

審査員講評

街の明かりを消すと美しい星空が見える。メッセージはシンプルでありながら、ユニークな構図によって心をつかまれる。夜空へと伸びるビルの中にはあらぬ方向を向いているものもあり、アクセントになっている。ビルひとつひとつの色合いもよく、墨でビル全体に濃淡をつけているのに濁った感じにならずに、都会のビル群を的確に表している。夜空特有の深い色合いも丁寧。落ち着いたトーンでまとめられているが、もの悲しい雰囲気はなく、希望を持たせてくれる。色彩鮮やかなほかの作品の中で非常に新鮮な印象を受けた。

「私の夢の電車」
Meha Prafulbhai Bhalodiya さん
(14歳 インド)

絵に込めた思い

私が夢見る電車はソーラーエネルギーで動きます。ソーラーエネルギーは、現代の革新的な再生可能エネルギー資源です。太陽は地球上のすべてのエネルギーのもとになるものです。それは、最も終わりがなく尽きることのない万能なエネルギー源です。ソーラーエネルギーは二酸化炭素を出さず、地球温暖化を減らします。また私は人々が公共の交通機関をどんどん使って、炭素燃料の使用をだんだんと減らしていくことを願っています。そうすることによって、全体での乗り物の走行距離が減り、二酸化炭素の排出量を削減できます。

審査員講評

人でぎっしりの駅の様子。その場の喧騒が聞こえてきたり、今にも人々がぞろぞろと動きそうに見える躍動感がある。電車の屋根にはソーラーパネルが設置されている。「ソーラーパワーで動く電車にみんなで乗ろう」「公共交通機関を使えば、街の空気もきれいになる」というシンプルなメッセージだが、絵全体に迫力があり、インドらしいエネルギッシュな作品だ。こうした力強い絵を見ていると、未来にとても期待が持てる。世の中にある常識や摂理を越え、何かが動いていくのではないかというポジティブな希望を感じる。

「雨乞い」
Svetoslav Ilianov Apostolov さん
(13歳 ブルガリア)

絵に込めた思い

夏、農家にとって最も危険なのは、ひょうや干ばつです。そこで、雨を降らせたり、ひょうを防ぐために、さまざまなおまじないや儀式が行なわれるようになりました。たとえば真夏日に行なわれるダンスや儀式のほかに、「蝶」「ドイツ式」、そして「ドラゴンを追いかけろ」などもあります。僕はブルガリアの伝統文化を題材として絵を描くのが大好きです。僕たちブルガリア人は、今でも自分たちが尊重している歴史や伝統といった、過去のいろいろな場面を再現しています。そしてそれが、何百年にもわたって国として存続してきた理由です。

審査員講評

ブルガリアに伝わる雨乞いの風習。古くから大切に守られてきた文化や風習を未来につないでいくこともエコであるという思いが込められているのだろう。この国の雨乞いの空気感や息づかいが伝わってくる。世界各地には、日々の暮らしの中で受け継がれてきた伝統や自然に対する儀式があるはずだ。この絵からは、ブルガリアにはこうした文化があるということ、そして、どれだけ大切にされているかが肌身を持って感じられ、異文化交流の一端をも担う奥深い作品だ。雲の淡いピンク色、人物の地面に落ちる影の緑色など、色彩センスも優れている。

「小鳥たちの仕返し」
Yiwei Zhou さん
(8歳 中国)

絵に込めた思い

地球に工場がどんどんたてられて、かんきょうはますます悪くなりました。小鳥たちは、もうがまんできません。みんなで力を合わせて、にくらしい人間たちに仕返しをすることにしました。水をまくためにホースを持ってくる小鳥たちもいれば、なかまをおうえんしようと旗をふるものもいます。かれらはえんとつに水をかけて、おせんとけむりを止めたいと思っていました。えんとつがなく澄みきった空で、もう一度しあわせに育つことができる日が来るようにと、小鳥たちはみんな心からねがっていました。

審査員講評

色と形のバランスがすばらしい作品である。絵の中にある「加油」とは、日本語で「頑張れ」の意。煙突からモクモクと出る煙を、表情と色彩の豊かな鳥たちが協力しながら一生懸命に吸い取り、空気をきれいにしようとしている。「自分の国の空気が汚れている」ということを、子どもながらに大変なこととして感じているのだろう。そんな中、ここに描かれている鳥の一羽一羽が、中国の子どもたちのエネルギーのようにも見える。こうしたポジティブな作品を描ける子どもがいるということは、地球の未来にとっての希望であると思う。

優秀賞

「前進しているエコハウス」
Ada Maria Ciontu さん
(11歳 ルーマニア)

作品講評

カタツムリの殻にある牧歌的な風景、繊細な葉の描写が印象的。時差を示すようにそれぞれ時刻が異なる時計の連なりや国旗は、国は違えども「地球人」としての連帯感を表しているかのようだ。

「地球は太陽によってエネルギーをつくっている」
Alexia Dumitriu さん
(12歳 ルーマニア)

作品講評

さまざまな人、美しい海、色とりどりの魚など、多様なメッセージが緻密に盛り込まれている。伸び伸びとした子どもらしさがありながら、落ち着いたトーンの配色には洗練されたセンスも感じる。

「子どもの手は世界を変えることができる」
Arachaporn Jongsuk さん
(7歳 タイ)

作品講評

黒煙を打ち消すかのように色鮮やかな希望を描くことで、大気汚染という課題を解決に導きたいという意志を感じる。画力も高く、特に油絵のような質感の黒煙の描写は見事だ。

「木漏れ日」
北川 明月 さん
(13歳 日本)

作品講評

木の周囲を白い鳥が飛び、美しい光が降り注ぐ。自然界の調和を、木を軸にして悠々と表現しており、すがすがしい空気が伝わってくる。伸びゆく若葉も未来への希望を感じさせる。

「森のどうぶつをまもる」
Aylin Balaei さん
(7歳 イラン)

作品講評

草原での植物や動物たちとのふれあい。こうした環境を永遠に守っていきたいと素直に思わせる説得力がある。原色を多用しながらも全体がよくまとまっており、色彩感覚にも優れている。

「保護された自然はなんて美しいのでしょう」
Benita Grace Steffani さん
(14歳 インドネシア)

作品講評

都会の近代的なビル群、最先端の電気自動車、大自然に生きる動植物。さまざまなモチーフが盛り込まれているが、上手に構成されている。モチーフは緻密に調べながら描いたのであろう、描写力も高い。

「涼しいね」
Bui Ha Vy さん
(7歳 ベトナム)

作品講評

風力発電が周囲の家に暮らす人々の生活を支えている。明るく、伸び伸びとしたタッチでありながら、風車を動かす風をかすかな白色の線で描写するなど、細かなところまで丁寧に表現している。

「楽しいパラダイス」
Chia-Chi Yang さん
(6歳 台湾)

作品講評

すっきりと晴れた青空のもと、原っぱにみんなが集まって思い思いに過ごしているが、よく見ると、きちんとごみの種類ごとにダストボックスが。肩の力がふと抜けるような爽快感も魅力。

「自然と仲良くしよう」
Ecaterina Cojocaru さん
(15歳 モルドバ)

作品講評

柑橘類や花を思わせるモチーフに透かして自然のイメージを表現しているのだろうか。自分たちの生活の延長線上にあるべきポジティブな未来を想像させてくれる。

「自然とつながる生活」
西 えほん さん
(11歳 日本)

作品講評

あらゆる自然現象を家の中にぎゅっと詰め込むという発想が大胆。混沌とした自然と対照的な人々の表情も印象的。境界の壁は概念に過ぎず、自然と共生していきたいという気持ちが表れている。

「エネルギーのむだづかいはやめよう」
Fatemeh Moradi さん
(8歳 イラン)

作品講評

電球を変えるという何気ない日常のワンシーンだが、一家の団らんも感じさせる。国は違えども世界共通の普遍的な家族の姿がこの作品にはある。背景の鮮やかな緑色など、色づかいも秀逸。

「省エネ電球」
Haniyeh Khorasani さん
(11歳 イラン)

作品講評

白熱灯を次々と吸い取る蛍光灯の形をした掃除機。発想がユニークだ。堂々としたタッチと画面構成力もよい。あえて黒い画用紙に描き、色彩で表現しようという手法に対するこだわりも感じる。

「もっと素敵な地球を夢見て」
Isabelle Aurelia Lee さん
(6歳 インドネシア)

作品講評

夜、ベッドの中で美しい地球の姿を夢見る子ども。自然環境を守りたいという無垢な思いが絵からストレートに伝わってくる。子どもの持つ純粋さが上手に表現された作品だ。

「母なる自然を回復させよう」
Jade Valerie Y. Chuatak さん
(15歳 フィリピン)

作品講評

舞台に立つ役者のような雰囲気を持つ3人。厳かな表情からは人間が汚してしまった水と生物と森林に自戒の念を持ち、慈しむ気持ちが読み取れる。絵から強いメッセージが伝わる。

「エネルギーの使い方を工夫しよう」
Kosar Kiaei さん
(14歳 イラン)

作品講評

水は大切に、電力はソーラーパネルや風力発電など自然の力により生まれたものを。パステルカラーでやわらかい雰囲気の作品だが、家の中の細やかな描写からもエコに対する高い意識を感じる。

「自然は生命そのもの」
Lim Ding Ju さん
(11歳 マレーシア)

作品講評

きれいな海があって、さわやかな風が吹き抜ける。「こういう暮らしを続けていきたい」という気持ちがひしひしと伝わってくる。絵具など、画材の使い方も自由闊達で心地よい作品だ。

「私は地球の宝物を守ることをちかう ー 私たちの責任として」
Maria Angelica Tejada さん
(9歳 フィリピン)

作品講評

手に苗木を持ち、元気に笑う子ども。その目は自然に対する思いやりに満ちている。落ち着いた色合いの作品でありながら、絵全体が子どもらしい明るさと無邪気さに満ちている。

「工場の廃棄物から車両燃料」
Naila Rizka Salsabila さん
(11歳 インドネシア)

作品講評

インドネシアらしい豊かな色合いや緻密なタッチを生かしながら、日々の人間の暮らしと自然界に生きる動植物をバランスよく織り交ぜ、地球上の営みの連なりを上手に描いている。

「幸せな世界」
Pramote Prachkratok さん
(12歳 タイ)

作品講評

オレンジ色に光る大仏様のような人物。目は花のような太陽、笑みをたたえた口元は美しい海。その中に散りばめられた、色彩の鮮やかなさまざまなモチーフも印象的だ。

「自然に包まれて」
Seldin Adilio Calderon Murcia さん
(14歳 エルサルバドル)

作品講評

人物や鉢植えの描写に古きよき日本の姿も思い起こさせる独特な作品。色彩や要素を上手に抑えながら、背景を塗り込まないことで堂々とした木の佇まいが際立っている。

「キャンドルナイト」
山下 嵩太 さん
(9歳 日本)

作品講評

ロウソクのやさしい明かりで照らされたテーブルの描写によって、電気を使わなくても、家族がいれば明るくいられる。絆という普遍的なテーマがいきいきと表現されている。

「私のお気に入りの花の草原に、なみだを流す」
Simona Yordanova Stankova さん
(12歳 ブルガリア)

作品講評

大切そうに一輪の花を持ち、太陽が涙を流しているのだろうか。ストーリー性が強く、ぐっと心をつかまれる作品。それぞれのモチーフの造形や画面構成力がすばらしい。白色の使い方も効果的だ。

「地球さん、はやく良くなってね」
Sneha Hazra さん
(11歳 インド)

作品講評

瓶の中の節水や植樹、風力発電やリサイクルなどは、病気になった地球の処方薬。ひとつひとつにも物語が感じられ、それらの積み重ねが環境保全につながることが伝わってくる。

「エネルギー消費を減らして、地球温暖化を減らそう」
Thitirat Laosakun さん
(7歳 タイ)

作品講評

みんなで力を合わせてコンセントを抜き、植樹をして地球を守ろうとしているのだろうか。人物やモチーフの配置など、デザイン力に優れている。黄色と青色のコントラストも印象的だ。

「生命の光を見よう」
Yu-Wei Huang さん
(13歳 台湾)

作品講評

都会のビル群を背景に、動植物と人間との共存を描いている。さしのべた人間の手は生物たちへの愛しさにあふれている。色づかいとペンで描かれたモチーフの輪郭線の繊細なタッチも目を引く。

下記より「第6回入賞作品集」をご覧いただけます。

審査風景

厳正なる予備審査、本審査を経て37カ国・地域、12,456点(国内2,450点、海外10,006点)の中から「いっしょにeco 地球大賞」1点、「いっしょにeco 花王賞」6点、「優秀賞」25点を決定いたしました。

予備審査の様子

予備審査の様子

本審査の様子

本審査での討議

審査員の総評

【益田 文和 先生】
(審査委員長、エコデザイン コンサルタント、元 東京造形大学 教授)

この絵画コンテストがスタートして今回で6年目。コンテストのめざすことが理解されつつあると感じている。今回は応募作品の内容と表現力の高さもさることながら、作者の着眼点のユニークさにおいてもこのコンテストらしさが随所に垣間見え、続けることの大切さを痛感する。入賞作品を見ていると、絵を通じて伝えようとしている内容にとても奥深いものがある。ひと口に「環境」といっても、とらえ方はまちまちだが、真理を感じ取る子どもたちの直感は確かで、矛盾を見抜く視線は鋭く容赦がない。次の時代はこの人たちが築いていくのだと、祈るような気持ちで今年も眺めていた。

【大久保 澄子 先生】
(美術家)

色彩感覚、画面構成力や表現力、メッセージ性。それらがどの作品も優れていて、大人である私たちが思わずはっとしてしまうような感動がある。今回の絵画コンテストでも、それを子どもたちの絵からひしひしと感じた。近年、世界各地で災害が頻発しているが、このコンテストのような地球環境を守ろうとするはたらきかけがなければ、ますますよくない方向に行ってしまうのではないかと案じる。審査員として携われることをあらためて感謝するとともに、より多くの子どもがこのコンテストに参加し、環境に向き合う機会をもつことを願って止まない。

【松下 計 先生】
(東京藝術大学 教授)

世界の子どもたちが共通のテーマのもとで描いたことで、各国の文化に根づいた生活が見えると同時に、今を生きる子どもとしての共通項も見えてくる。こうした絵画コンテストを通じて世界のありようを感じられるのは、とても興味深い。そしてもう一つ、子どもは大人を見て育っている。子どもたちの絵から、それぞれの国の大人の姿も透けて見えるような気がした。子どもの純粋さは、何物にも代えられない。すばらしい宝である。今後、このコンテストの活動が世界中に広がり、子どもの絵をきっかけに世界がつながり合えればと思う。

【オヤマダヨウコ 先生】
(イラストレーター)

自国を意識した作品が最終的に選ばれており、とてもよい傾向だと思った。なぜ、水や空気はきれいにならないのか。きれいにするには、どうすればいいのか。その答えはとてもシンプルなはずなのに、私たち大人ができないでいることが子どもたちの絵にずばりと表されていた。それは、子どもの目を通してでしか表現できないことであろう。入賞作品のみならず、すべての作品に感じた。自分たちが快適に生活を送るためには何かを守らなければならない。「守るべきことは何か」を、理屈ではなく、皮膚感覚でわからせてくれる作品が多かった。

【石渡 明美】
(花王株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション部門統括)

「何を思い、この絵を描いたのだろう?」と考えながら作品を見たが、モチーフの選び方、筆づかいや色づかいから子どもたちの真摯な思いが伝わってきて、思わず胸がつまってしまった。今を生きる子どもが大人になった時、美しい地球を残してあげなければならない。それは、大人の役割である。そのために、メーカーとして私たちは何ができるのだろうかと深く考えさせられた。社会や企業は世界中の人々がいつまでも幸せに過ごせる地球環境を残していく責任を担っていることを、子どもたちの絵からあらためて感じた。

【片平 直人】
(花王株式会社 作成部門 部長)

大気汚染や人口問題など、リアルで重いテーマをおびえずに自分たちの目でしっかりととらえ、表現していた。大人であれば頭を抱えてただ悩むばかりの問題に対し、子どもは子どもなりに考え、柔軟な発想からポジティブな答えを導いていたことが印象的だった。地球の未来を考えると非常に心強い。今回は参加国・地域が増え、子どもたちの「解」もさらに多様になった。入賞作品を世界各国の子どもに見てもらうことで、環境だけではなく、互いの国を理解する契機になればうれしく思う。

第6回コンテスト表彰式

2015年12月10日(木)~12日(土)に開催された「エコプロダクツ2015」(東京ビッグサイト)会場の花王ブースにおいて受賞作品を展示し、最終日の12日に表彰式を行ないました。

37カ国・地域、12,456点(国内2,450点、海外10,006点)の中から、「いっしょにeco 地球大賞」「いっしょにeco 花王賞」に選ばれた上位7名を表彰いたしました。審査委員長の益田文和先生にそれぞれの作品講評をいただいた後、社長の澤田より表彰盾と記念品をお渡ししました。続いて、受賞者代表としてThatchaphon Kaeokamkongさんが、今回初めて訪れた日本の印象や受賞作品に込めたメッセージ「樹木が人々にもたらす恵みや幸福と価値」についてスピーチを行ないました。

表彰式後のインタビューセッションでは、受賞した子どもたちが暮らしている地域や国についての紹介、環境について考えていること、作品を通じて伝えたいこと、などを語ってくれました。

受賞者を代表しスピーチを行なう大賞受賞の
Thatchaphon Kaeokamkongさん

花王賞受賞のChonthicha Pittathasaさんに
表彰盾を授与

受賞者の皆さんのインタビューセッション

受賞者の皆さん、審査委員長の益田先生(右)、
社長の澤田(左)と記念撮影

Page Top