「第9回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞(GSC賞)」の経済産業大臣賞を受賞
「亜臨界水を応用した低環境負荷な界面活性剤合成プロセスの実用化」
花王株式会社(社長・尾崎元規)は、「第9回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞(GSC賞)」の経済産業大臣賞を受賞することとなりました。授賞式は、3月4日に東京都千代田区(如水会館)で行われます。
このGSC賞は、グリーン・サステイナブル ケミストリー ネットワーク(GSCN)*1 が主催となり、グリーン・サステイナブル ケミストリーの推進に貢献のあった法人などに贈られるもので、その中で経済産業大臣賞は産業技術の発展に貢献した業績に授与されます。
*1 グリーン・サステイナブル ケミストリー ネットワーク(GSCN)
日本におけるグリーン・サステイナブル ケミストリーの活動*2 を効果的かつ強力に推進するために、化学系の学会・団体および国立研究所により、2000年3月に設立された任意団体です。
*2 グリーン・サステイナブル ケミストリー活動
“化学に係わるものが自らの社会的責任を自覚し、化学技術の革新を通して「人と環境の健康・安全」を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目的とした世界的な活動”です。
受賞の対象となったのは、「亜臨界水を応用した低環境負荷な界面活性剤合成プロセスの実用化」です。この技術は、“亜臨界状態の高温高圧の水”を用いることで、界面活性剤「アルキルグリセリルエーテル(AGE)」を合成するプロセスです。この技術により、反応時間は従来の9時間から3分に短縮され、反応器のサイズは従来の260分の1にコンパクト化されました。また反応物は原料であるグリシジルエーテルと水のみであり、触媒や有機溶剤などを一切使用せず、利用した水もリサイクルすることで、廃棄物を大幅に削減しています。本技術によるプラントは、花王の和歌山工場で2005年に運転を開始して以降、これまで順調に稼動を続け、製造されたAGEは食器用洗剤、シャンプー、皮膚洗浄剤などの製品に幅広く使用されています。
本技術は、生産効率の向上、エネルギーの有効利用、廃棄物の大幅な削減を実現したもので、「人と環境の健康・安全」をめざしたグリーン・サステイナブル ケミストリーに貢献するものと考えています。
花王は、エコロジーを経営の根幹に据え、清潔・美・健康の分野で世界の人々の“こころ豊かな生活文化の実現”に貢献する企業をめざしています。今後も、持続可能な社会の実現に向けて、グリーン・サステイナブル ケミストリー活動に努めてまいります。