Japan
Check
Share to Facebook Share to Twitter More...

いっしょに学ぼう。環境講座

環境ハカセとみどりちゃん プロフィール

第11回 暮らしに3Rを取り入れよう

循環型社会をめざすためには「リデュース」「リユース」「リサイクル」からなる「3R」の考え方が欠かせません。第11回となる今回は、「第6回 ごみを減らして、地球にやさしい生活を」でも取り上げたリサイクルに加えて、リデュース、リユースのための具体的な方法などを紹介します。小さな心がけで実践できる3Rへの取り組みについて、いっしょに学んでいきましょう。

※ここに掲載している内容は、掲載日(2010年8月24日)時点のものです。

前に、ハカセに3R(スリーアール)のことを教えてもらったよね。…えっと、確か、リサイクルとリデュース、それからリユースだったよね!3つのRは、順番も大切だってハカセに聞いたような気がするんだけど、どういう順番がいいんだろう?
 そう、3Rとはリデュース、リユース、リサイクルのことだったよね。それでは、みどりちゃんの質問に答える前に、まずは3Rがどのようなものだったか簡単な復習からはじめよう。

 3Rは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の頭文字である3つのRをまとめた言葉なんだ。リデュースは、“ごみを減らすことやごみを出さないようにすること”で、リユースは“もう一度使うこと”、そしてリサイクルは、“もう一度資源として利用すること”を言うんだったよね。

 それを再確認した上で、3つのRの順番について話を戻そう。たとえばリサイクルをするためには、一度回収したごみをもう一度使える状態にしなければならないよね。すると、その過程ではさまざまなエネルギーや資源が必要になってしまうんだ。かといってごみをリサイクルせずに燃やすことも環境によくない。燃やす過程で二酸化炭素が出たり、ダイオキシンなどの環境や人体によくない物質が出てしまうこともあるからね。だから、3Rの中では、そもそも“ごみを出さないようにする”リデュースが一番大切なんだよ。リデュースの次は、リユース、そしてリサイクルの順に、環境への影響が少ないとされているんだ。

 また、3Rに加えて、最近では4R、5R、6Rという言葉もあるんだよ。4つ目のRはリフューズ(Refuse)で、ごみの元を断つこと、5つ目のRはリペアー(Repair)で、修理して使うこと、6つ目のRはリファイン(Refine)で、ごみを分別して捨てることなんだ。さらに、リサイクル品を購入することを意味するリバイ(Rebuy)、新しくモノを買うのではなく借りることを意味するレンタル(Rental)もごみを減らすためのRに加えられることがあるんだよ。

Page Top

いろんなRがあるけど、リデュースが一番大切なんだね。それじゃあハカセ、リデュースのこと、もっと詳しく教えてくれる?それから、私たちが生活の中でリデュースに取り組めることもあったら知りたいな。
 身近なことで考えてみるために、まずは家庭から出るごみについて考えてみよう。4人家族が1カ月間に出す家庭ごみで、一番重たいものはなんだと思う?正解は生ごみなんだ※1。なぜ、生ごみが重たいかと言うと、食べ残しや調理くずに水分がたっぷり含まれているからなんだ。

 生ごみを分類してみると、全体の約40%が食べ残しで、約55%は調理くずになる※2。これをリデュースの視点で考えてみよう。リデュースは“ごみを出さないようにすること”だから、お家で食事をする時も、レストランなど外で食事をする時も、なるべく食べ残しがないようにしなくちゃいけないよね。重たい生ごみが多く出ると、それだけ清掃車の台数も増えてしまうし、エネルギーもたくさん使うことになってしまう。それから、水気も十分に切ってから捨てるようにしたほうがいいんだ。生ごみに水気が含まれていると、重くなるだけでなく、燃やすためのエネルギーもたくさん必要になってしまうからね。

 生ごみを減らすために、家庭で肥料に変える取り組みを進めている市や町もあるんだよ。肥料に変えてしまえば、生ごみを捨てずに済むから、これもリデュースと言えるよね。また、生ごみを利用した発電なども進められているんだよ。

 生ごみ以外でもできることがあるんだよ。必要以上のものを買わない、買い物の時にはエコバッグを持っていって、レジ袋をもらわないなども、立派なリデュースと言えるんじゃないかな。レジ袋に関しても、積極的にエコバッグの使用を呼びかけるなど、市や町が中心になって取り組みを進めているんだ。

 それから、買い物をする時にはできるだけ、エコマークや再生紙使用マークなど、環境に気をつけていることを表すマークのついた製品を買うようにしてみてはどうだろう。環境関連のマークがついた製品は、コンパクトな容器やつめかえ用製品などそもそも省資源を意識してつくられたものが多いんだ。だから、製品自体が「リデュース品」といえるものもあるんだよ。モノづくりを行なう会社も、環境にやさしい製品をつくるためにさまざまな工夫をしているんだね。買い物をする時には、そのような会社の商品を買うようにする…。そんな小さな心がけが、環境をよくすることにつながるのかもしれないね。

参考:※1 市町村や調査した年度により変動がありますが、平均的に「生ごみ」または「紙類」が最も重くなっています。(経済産業省「なっトク、知ットク 3R」より)

出典:※2 環境省資料より

Page Top

リデュースは小さな心がけからでも取り組むことができるんだね!それじゃあハカセ、リユースには生活の中でどう取り組めばいいのかな?
 リユースについては、ガラスびんをもとに考えてみよう。ガラスびんには、使ったあとに砕いてリサイクルする「ワンウェイびん」と、使った後に洗って繰り返し使う「リターナブルびん」があるんだ。このリターナブルびんは、別名「リユースびん」とも呼ばれているんだよ。

 リターナブルびんは、学校の給食用や、家庭に配達される牛乳のびん、おとなが飲むビールのびん、一升びんなどが主なものだね。使い終わったリターナブルびんは、配達している会社や酒屋さんなどが回収して、洗浄工場に運ばれる。そこで、もう一度使えるように、きれいに洗われるんだ。そして、きれいになったびんに、また中身を詰めてから学校やお店へ届けられているんだよ。

 ところが、リターナブルびんの中には、そのままごみに出されて、リサイクルされてしまうものがあるんだ。ビールびんは、繰り返し洗って約20回使うと1回でリサイクルしてしまった時に比べて、CO2が約6分の1しか出ないというデータもあるんだ※1。リターナブルびんは、きちんとリユースしたほうが環境にいいんだね。いまは、リターナブルびんを見分けやすくするために、びんの本体にRマークを刻んだ、Rマークびんの導入が進められているんだよ※2

 シャンプーなどのボトルも、くり返し使えば、リユースになるね。つめかえ用のシャンプーを買って、空になったボトルに中身をつめかえて使うことも立派なリユースだと言える。ボトルは平均して、4回くらいリユースされているといわれているよ※3

出典:※1 ガラスびんリサイクル促進協議会ウェブサイトより

参考:※2 日本ガラスびん協会が規格統一リターナブルびんと認定したびんにつけられるのがRマークです。現在、リターナブルびんを見分けやすくするためにRマークの導入が進められているところですが、すべてのリターナブルびんに表示されているわけではありません。

出典:※3 花王調べ

Page Top

ごみを減らすためには、リデュースやリユースが大切だってことがよくわかった!前に教えてもらったリサイクルも合わせてやってみたら、とても環境によさそうだね。でも、この3つを一緒に取り組むって…。いったいどうすればいいんだろう?
 そうだね。3Rはどれかひとつを選ぶものではなく、毎日の暮らしの中で、そのときどきにぴったりくるものを実行していけばいいと思うよ。イメージがわくように、シャンプーのつめかえ用ボトルを例にして、3Rの流れを説明しよう。

 まず、お店に行ったら、環境マークのついたボトルのシャンプーを買おう。省資源の製品を選んで買っているわけだから、これはリデュースだと言えるよね。そのうちシャンプーを使い切ってしまったら、つめかえ用のシャンプーを買ってきて、中身をつめかえる。つめかえ品を買うことはボトル品を買うよりリデュースだと言えるし、ボトルを繰り返し何度も使えば、それはリユースになる。そして、ボトルが使えなくなってしまったら、きちんと分別してごみを出す。これはリサイクルにつながるね。

 きちんと分別したプラスチック製品は、さまざまな方法でリサイクルが行なわれている。砕いたり溶かしたりして、お花を植えるプランターやビニール袋などの製品に新しく生まれ変わったり、燃料としても再利用されることもあるんだよ。

 このように、みんなが3Rに取り組めるように、お店で売られている商品には、さまざまなマークがついている。以前にも、分別のためのたくさんのマークがあることを話したけど、覚えているかな?たとえば紙パックマークは、アルミを使っていない紙パックについたマークなんだ。アルミがついていないので分別がしやすいよね。モバイル・リサイクル・ネットワークというマークもあるんだよ。これは、携帯電話や充電器などを回収しているお店を教えてくれるマークなんだ。こんなふうに、製品にもお店にもいろんな環境マークがあるんだよ。マークの意味を覚えて、みどりちゃんも3Rに取り組んでみよう。

再生紙使用マーク

モバイル・リサイクル・ネットワーク

Rマーク
(ガラスびんリターナブルマーク)

紙パックマーク

紙製容器包装識別表示マーク

プラスチック容器包装識別表示マーク


3Rは、資源を大切に使う循環型社会をめざしていくためには、とても大切な考え方なんだ。まずは、リデュース、リユース、リサイクルをよく理解して、ごみの少ない暮らしをめざそうね!

Page Top

 モノがたくさんある豊かな社会に暮らす私たちは、ついつい資源の大切さを忘れそうになってしまうよね。そんな時に、3Rは、環境への配慮を思い出させてくれる言葉なんだ。買い物をする時やごみを捨てる時に3Rを思い出して、少しでも実行してごらん。日本中、世界中の一人ひとりがそんなふうに行動すれば、いまよりもっと住みやすい地球にしていけるんじゃないかな。

※ここに掲載している内容は、掲載日(2010年8月24日)時点のものです。

いっしょに学ぼう。環境講座 記事一覧へ

Page Top

Check
Share to Facebook Share to Twitter More...
Copyright © Kao Corporation. All rights reserved.
Kao Group